女王蟻の宮殿」カテゴリーアーカイブ

 この日は朝から絶食。実は、昼12時以降絶食で良かったのに、聞き忘れていて勝手に朝から絶食。10時半に入院しました。出張と同じような荷物を解きながら、各種検査をこなしていきます。

 血圧・血液検査・口腔外科・麻酔科・心エコー・レンドゲン・内診

 心エコーが、ゼリー塗って棒みたいなので心臓の辺りをグリグリグリグリする検査なのですが、これが痛いやらくすぐったいやら。とにかく早く、終わってくれー、と笑いを堪えながら願っていました。

 内診の前に主治医のTなか先生が、
「上原さん、実はねぇ・・・」と現れました。
「何ですか?」
「ちょっと、外で話しましょう。」思わせぶりやなぁ。4人部屋から出て廊下で話すわたくし達。
「実は、明日僕、上原さんの手術担当出来なくなって。」と、Tなか先生(以下T)。
「はい・・・」と、わたくし(以下A).
T「緊急手術が入ってしまって。重症の。いや、上原さんも重症なんですけれどね。」
A「はい・・・」別に、重症自慢は要らない。そしてどうやら、その緊急手術の患者さんは、わたくしの隣のベッドのヒトだった模様。部屋を出たのはその為、ですね。
T「代わりにTころ先生が執刀します。」
A「はい・・・」誰。
T「この後、一緒に内診しますので。」
A「はい・・・分かりました。」

   この病院に通い始めて8年位。先生は度々代わり、数えてみたら、初対面で執刀するTころ先生は7人目です。そのことをTなか先生に伝えながら、
「ラッキーセブンですね。」なんて言ってみたりする。そもそも、Tなか先生も代わりたてで、確かその前の診察で2回しか会っていません。押しが強くて人懐っこい感じなのでわたくしも、構えず接していますがもともとが付き合い浅い間柄。そして先生が変わっても、技術ガタ落ち!とかはないだろうと。そもそも、先生達の力量、分からんし。
 あ、何の手術をするのか触れていませんでしたね。複式単純子宮全摘術+両側卵管卵巣切除。お腹を掻っ捌いて子宮とそこに取り付いた大きな筋腫、そして卵管と卵巣もとってしまう、という手術です。

 そんなこんなで、内診を終えると消灯まで結構、ヒマです。次いつ腹筋できるか分からないので、ゆっくりストレッチや腹筋をしました。そうそう、間にシャワーがあったのですが、30分で区切られていて、かなり焦りました。暫くシャワーは出来ないから、ほんとはゆっくりしたいけれど、何せ30分。扉を閉めて服を脱ぐところから、全身を洗い、ヘアキャッチャーの掃除、パジャマを着て扉を開け放つまでを30分。無事に規程時間内にこなしました。こうして、入院初日は終わりました。

 ところで、病院では21時消灯6時起床。入院前は0〜2時就寝7時半〜8時半起床という生活。寝つきは良いので21時就寝は問題ないだろうけれど、6時起床は不安だったのですが、毎日起きられました。退院して1週間経つ今も、さすがに21時就寝は出来ませんが、早寝早起き出来てます。このままで、ありたい。




 日吉大社へ方除け祈願に行きました。⁡

受付で⁡
「お引っ越しですか?」と聞かれたので⁡
「入院して手術するのですが病院の方角が悪いそうなので。」と答えると、⁡
「ふっ・・・」⁡
え、笑った?今、鼻で笑いましたよね?お主、呪われるが良い。とまでは思いませんでしたが、少々嫌な気持ちに。⁡

 しかしてこの「ふっ・・・」氏が、ご祈祷してくださるヒトでありました。お前がかーっ、と思ったの事実。⁡

   ご祈祷が始まると、初体験故興味津々(スゲい。漢字ばかり)。わたくし、七五三も、関西ならでは?の十三詣りも未経験ですの。ところでこの文章、下書きを手書きで行ったのですが、「詣り」という字を書く気満々で「脂り」と書いてしまいました。脳内ではマーチンが🎵違う違う、そうじゃ、そうじゃなぁい と歌いました。⁡

   話は戻りまして。⁡
初祝詞・初ぴらぴら&鈴しゃんしゃん・初玉串拝礼。⁡
玉串拝礼は、やり方をYouTubeで予習して挑んだのですが、玉串を、⁡
「では、茎を向こう側に向けて台に置いてください。」とだけ言われ、渡されました。え?ほないつお願いゴトするん?と、戸惑いましたが、せっかく覚えたつもりになっていた手の運びをすっ飛ばして玉串を置き、二拝二拍手一拝をして下がりました。⁡
  そして結局、お願いタイムは現れず。⁡
  儀式中は、宮司や巫女の動きを注視し、頭を下げてしゃんしゃんされている間は”しゃんしゃんされている自分”を噛みしめていたわたくし。そう、ご祈祷中はほぼ全く、願っていなかったよ。ただ、参道上ってくる間、何度も、⁡
「手術が無事に終わって、術後の経過も良好で、満ち満ちた人生を送れますように」と思っていたので伝わっている、と、思いたい。⁡

   ところで、祝詞て番地もフルネームも、ハッキリクッキリ声張って仰るのですね。プライバシーッ、なーい。⁡

     最後にお土産、ではなく徹下授与。渡された紙袋には、お札と一緒にそばぼうろが入っていました。どのタイミングで頂こうかしら?入院してからは手術翌日まで絶食だから、家を出る前に家族と頂こうかしら?そして余りを退院してから頂こうかしらね。⁡

   ご祈祷を終えてから、山を歩きました。『ぶらがバ』の写真を撮り、息を深く吸っていたら、気分が平らかになって行きます。そして、ふと「ふっ・・・」氏を思い出し、返事がああいう風なヒトなんだわ、きっと。と、思いました。自然、ありがとう。さすが比叡山。そして、自然の中の『ぶらがバ』。何だか神々しいわ。⁡

   自然と言えばこの日、家を出てから神社最寄り駅に着く前までは、青空に美しく白雲が浮かぶ秋らしい空で、暑くもなく寒くもなく、だったのですが、電車を降りると小雨が振っているではありませんか。参道を上って行く途中、結構な雨量に。そして、ご祈祷が終わると、晴れました。⁡
   よく、直前まで大雨だったのに、行事やイベントが始まると晴れ間が広がった、という話を聞きますが、逆パターン。ただわたくし、あの木立のなか雨に包まれる感じは大変気持ち良かったのです。それはそれで、護られてると思いました。しっとりと。⁡
「あぁ、許されてる、わたくし・・・」

 そうそう。ご祈祷中は『ぶらがバ』を、お膝に乗せていました。もちろん、神様のほうを向けて。一緒にしゃんしゃんされたのよ。入院にも、お付き合いしてもらいました。




グランスタ丸の内の「動輪の広場」での下界を終えた翌日の9月15日はフリーデイ。あれからもう1週間経っているのかと、 しばし呆然・・・。気を、懸命にこのブログに取り戻して。
 フリーデイは銀座をウロウロしました。

ドムドムハンバーガーがあったので思わず撮影。その昔、京都は四条にもあり、2度程行ったような遠すぎる記憶が。この日は既に鰻食べちゃってお腹一杯だったので写真を撮っただけでしたが次回、銀座に行くときは寄りたいものです。

 で、本題です。
 シャネルのネクサスホールでやっている『シャネルを紡ぐ手 アンヌ ドゥ ヴァンディエール展』を観ました。シャネルにまつわる工房の職人たちの手に焦点を当てた写真展。最初、ショップの方へ入ってしまい、店員さんがさっとお付きになったところに
「ねくさすほーるにいきたいのです」を怖気付きながら言うと「入り口が別になります」とクッキリ美しく彩られた目で真っ直ぐ見つめながら優しく教えてくれました。一旦、建物を出て横っちょの入り口からエレベーターに乗り会場へ。

 薄暗いそこにある写真は美しかった。
今、思い出していて「あれ?白黒だったよね?」と考えてしまうくらい、色が見える写真群でした。職人さんの、手に対する言葉も添えられていて、美しいモノを作る人は言葉も、興味深いな、と思います。 どれくらい美しかったかと言うと、一緒に連れてきた『ぶらがバ』を抱えながら気付くと手が、お祈りポーズで涙ぐんでいたくらい。 指輪をわんさかしている人が意外にも多かったです。 細かい作業には邪魔と思われそうなのだけれど、作業中に目に入る指輪でテンション上がるのでわたくしも指輪して作業するコトがあり、親近感が湧きます。爪を伸ばしている人も多く、それが作業に便利と書かれていたのも一緒です。短く切り揃えていたほうが、接客のときなど清潔感があるかなと思うけれど爪は、細かいものをつまみ取ったり、布にちょっと折り目をつけるヘラ代わりにしたり、道具としての機能が優れています。別に爪の中が汚れているわけではないし、わたくし非深爪派です。

 若い頃は、自分の身体の中で唯一、気に入っていたパーツが手でした。
 しかしそんな手も大分老けてきて、血管浮いているし指がごんぶと(昔、そんな名前のカップうどんがありました)になってきたけれど労ろう、と思った展示でした。そして、指輪が欲しくなりました。沢山指輪を着けている職人さんの言葉に、
「私は自分の手を気に入っています。たくさんの指輪を着けているこの手。すべて夫から贈られた指輪で〜中略〜私の手はさまざまな愛情で満たされているのです。」というのがありました。素敵。わたしが持っている指輪は全て、作家仲間のモノ。指輪に限らず友人たちが作ったアクセサリーを身につけて売り場に立っていると、一緒にいてくれるような気がして、心もとない売り場でも、心強いのです。
「持っている指輪を全部着けているからもうこれ以上、指輪は買えない。」と、ちょっと笑っちゃうようなことを書いている職人さんもいました。

あぁ、指輪欲しい!

続いて赴いたのは、エルメス。ここもギャラリーへは、売り場とは別のエレベーターで向かいます。エレベーターの扉が開くと奥の壁にとってもカラフルな絵と、美しいエレベーターガールが。ウイーンと上がった先では田中和奈展が行われていました。こちらも写真です。そしてこちらはネクサスホールと打って変わって自然光が燦々と入る白い空間。この記事TOPの画像はこの展示で1番心惹かれた写真を描きました。

 観終わり再び、エレベーターに乗ります。奥の壁の絵を観ていたら、降りていく中グワーーーッと動いていくのです。上に行くときは、扉方向を見ていたので気付きませんでした。ただ、壁に絵がかかっているだけだと思っていたのですが、その部分は窓になっていて、外壁に作品があるの?もう静かに大興奮です。なんじゃこりゃーっ、好きーっ、です。思わず箱から出て行くときに、
「これ、めっちゃいいですね。」と、自分でも解るくらい目をキラッキラさせてエレベーターガールに話しかけてしまいました。すると、
「こちらは前の○○○○○(カタカナの長い名前で一文字も覚えていない)の展示の際の作品なのですが、好評だったので残しているのです。」と教えてくださいました。彼女がとても嬉しそうにお話ししてくれて、わたくしは彼女のコトも「大好き!」と思っちゃいました。

 その後はGINZA SIXの蔦屋書店に行き、アート関連の書籍の充実具合に圧倒され、スターバックス リザーブストア 銀座マロニエ通り店でナッティーなんちゃらを美味しく戴きお土産に、パンを購入。翌朝自宅で食べたクロワッサンが、予想よりいけてました。リベイクしたらサクサク具合が爆発しそうでしたが、そうするいとまが惜しく、食べるのを止めることができませんでした。関西でも食べたい。と、最後は食で、締め括りましょう。




 先の下界時の昼食でのお話。
食券を買うタイプのおうどん屋さんに行きました。そして、食券機に500円を入れたのですが、食べたいおうどん”ちく天うどん”のボタンが光りません。どうしたものかなぁ、と立ち尽くしていたらお店のお兄さんが、どうしました?という風情を漂わせながら出てきてくれました。
「ボタンが光らないのです。」と、ちく天うどんのボタンを指しながら訴えました。
「それ、750円です。すみません。」
あ・・・・。
なぜ500円入れたら全てのボタンが光ると思ったんだ、わたし・・・。超恥ずかしいんですけど、と思い照れ笑いしながら300円足して無事に食券とお釣を手に入れました。そして食券をお兄さんに渡し、席に着き待ちます。

 ちく天、それはちくわの天ぷら。美味しい。ちくわて、生身でも薄茶色い皮を纏っているのに、揚げてサクサクの衣をさらに纏わせると美味しさがもわもわに増します。ちなみに、おうちでちくわだけ食べるときは、薄茶色い皮をペリペリ剥がして食べがちです。

 そしてやって来ました、ちく天うどん。わーい。と、どんぶりの中には白いおうどん、ちく天、そしてたまごの天ぷら?なぜ?たまごの天ぷら?もしかして、他のお客さんのどんぶりも持っていたからテレコになったのかも。そう危惧したわたくしは、暫く箸を付けずにいました。お兄さんが、
「間違えました、すいません。」と取り替えに来て
「ですよね。」とまたしても、そしてなぜか、照れ笑いしながら、交換されるどんぶりを眺める図を想像しながら。しかし、暫くたってもそんな事態は起きません。いいの?たまごの天ぷら入ってて、いいの?食べちゃうよ?

 そこで、はたと思います。もしかして、お兄さん、500円でちく天うどん食べられると思ったわたくしを、貧乏で可哀想と思い、たまごの天ぷらをオマケしてくれたのでは?ええっ!と。
ありがとう、お兄さん。なんでか食券機のシステムを忘れてしまっていただけなんだけど、考えてみたらそんな脳みそもかなり可哀想な状態だから、たまごの天ぷらも食べて良いと思います。

美味しく頂きました。
お腹いっぱいになりました。

 それから数日経った今、もともとたまごの天ぷらも入っているメニューのボタンを押したのでは?と考えが至りました。調べてみたら、まさにそうでした。”ちく天うどん”というメニューはなく、”ちく天玉うどん”というメニューがあります。玉、見えてなかったね。





  『メゾン・エ・オブジェ・パリ展』を⁡京都タカシマヤで観てきました。⁡instagramで広告が流れてきて、気になった展覧会です。⁡

⁡  そうなの、気になるナニか、最近instagramから得るコトが多い気がします。こちらから取りに行くのでなく勝手にやってくる、気になるナニか。今更言うことでもありませんが、怖いわ。助かるけど、怖いわ。わたくしの性癖をあなた、知っているのね。⁡⁡

⁡  恐怖は取り敢えず置いておいて、展覧会のお話。⁡⁡

⁡  インテリアの展覧会です。⁡椅子やら照明やら、花瓶やら食器やらが”展示”されています。⁡なぜ、”を使って展示という字を強調したのか。展示故に一切触ることが出来ず、とてもフラストレーションが溜まったからです。⁡⁡

⁡  それが絵画なら。彫刻なら。触れなくても欲求不満にはそんなになりません。しかし、椅子があれば座り心地を見目と共に楽しみたいし、照明は消したり点けたりしたくなります。⁡お皿は持ってみて重さを確かめたいし、ラグは手触りを感じたい。⁡眺めている途中から⁡⁡
「出たらとりあえずACTUSに行こう。家具を家具を触らせてくれ!」と気がそぞろになってしまいました。⁡⁡

 そして、家の家具というか中身を一旦、全て別の場所においてそこから、いるものだけまた戻したい欲求もふつふつと沸き上がります。いらないモノがありすぎる、我が家。整理整頓がしやすく、お気に入りのモノだけに囲まれて暮らしたいわ。⁡

⁡  あとね、1~2点の作品と共に、そのデザイナーの情報が掲げられていたのですが皆さん、顔写真が格好良いの。⁡美しいモノを作るヒトはやはり、ご自分の良さも、あるいはご自分の良さを引き出すカメラマンを、ご存知なのかしらん?⁡⁡

 今月は⁡2つの下界、あります⁡⁡

⁡ 5月21と22日⁡⁡
デザインフェスタvol.55⁡⁡
ブースNo.K-137⁡ 西館4階⁡⁡
於:東京ビッグサイト⁡

⁡ 5月25日~31日⁡⁡
於:大丸梅田店 1階⁡⁡

⁡ 住人達に⁡会いにきてね⁡⁡




 京都国際写真祭で催されている2つの祭に行って来ました。タイトルにあるように、ギイ・ブルダン展とマイムーナ・ゲレージ展。前者は京都文化博物館の別館、後者は 嶋臺ギャラリーにて
 ギイ・ブルダン展は、インスタで広告が流れて来てそのキービジュアルに心踊って赴くことにした展示でした。
 文博の別館での展覧会といえば思い出すのはシュバンク・マイエルの展覧会 。2階まで使っていて質・量共に満足した遠い思い出。改めて調べたら2011年の展覧会ですって。ちょっと、いや、かなり吃驚です。そんな、昔だったとは。それはともかく、ギイ・ブルダンも期待を大きくして行きました。そして展示スペースに踏み出すと、まずは壁の色。山吹色、紫色、黒。タイトルの表示の仕方。かたつむりのお家のようにカーブを描く細い動線。先の見えなさがドキドキを誘います。オ、オシャレだ。キービジュアルで感じたオシャレさそのままの展示だ、と思いながら歩を進めて行きました。ら、終わった。

 ん?2階もあるのかな?いや、ないな。終わりだな。

 少なかった。点数が、少なかった。1200円にしては、少ない。いや、価格と点数、あるいは展示スペースの広さは比例するものではありません。が、にしても。と、思ったのは事実。とりあえず、もう一度最初から観ることにしました。写真を撮っても良かったので、一緒に行った『飛び出し鼻ぶらりん』を、展示スペースの外壁でパシャッとな。
 作品自体は、写真を撮るよりクロッキー。それが、TOP画像です。展覧会に行くと大抵、クロッキー帳にチョコチョコ描きます。絵画の中の気に入った部分だったり、壺やお皿の気に入った柄や造形の一部だったりを。そういえば、写真の展覧会はあんまり行ったことがなかったな、とふと思いました。そして、写真だからなのか、ギイ・ブルダンだったからなのか、いつものように一部ではなく四角く切り取った画面全体をクロッキーしていました。新鮮。新鮮ながらも、そこに意味があるのかなぁ、と疑問に感じたり。全体で良いのなら、他の人達のように1枚をスマホで撮影したら良いのでは?と。でも多分、クロッキーのほうが、スマホのアルバムで振り返るより色々、思い出せそうな気がします。テスト勉強も、とにかく手で文字を繰り返し書いて覚える派でしたから。

 1200円払ってすぐ、終わっちゃったよ。
という大きな感想を抱きつつも「コレが1番好き」と思った作品が3点あったのだから、良い展覧会だったのだと思います。

 実はわたくし、会場に行くまでこの展覧会が、京都国際写真祭のひとつだと、知らずにいました。なので受付で、「パスポートはお持ちですか?」と聞かれて思いっきりまごまごしたのですが、祭は幾つかのの会場に分かれていて、有料のもの無料のものとがあるとのこと。親切な受付のお姉さんは、
「有料の会場をたくさん周られる場合はパスポートがお得ですが、3つ位なら、個別で買ったほうが良いです。」と、教えてくれました。広げてくれたプログラムをざっと眺めて、
「では、個別でお願いします」と宣言。このとき、気になったのは、ギイ・ブルダンの下に紹介されていたマイムーナ・ゲレージ。ちなみに800円。そして、パスポートは5000円。お姉さん、ありがとう。

 ギイ・ブルダンの後、予定より大分早く観終わったおかげで時間がまだまだありました。それで映画を観たくなり丁度良い時間にやっていた映画を観ることに。なんと、『ミッドサマー』以来の、劇場で観る映画です。しかしこのお話は、またの機会に。気分が乗れば。

 映画館から出てもまだ、表は明るく時間があります。なので、先ほど、プログラムを見て気になったマイムーナ・ゲレージを観に行くことにしました。初めて行く嶋臺ギャラリー。そこは町屋でした。展示室に入ると青い壁。ギイ・ブルダンも鮮やかな色の壁だったけれど、写真祭全体が、鮮やかな壁で仕上げているのかな?
 蔵があるのですが、扉越しに作品が見えるのが面白かったです。井戸もありました。空間は、わたくしにはちょちょい、と描けないのでここはスマートフォンに頼りましょう。

 写真を撮っているときは気付きませんでしたが、女性の、ブラックホールのような衣装の黒い空間と、ダイソンの穴との奇妙な類似性が気になります。その位置にダイソンを置いたのは偶然、ですか?

 ところでこの写真の青い壁の部屋にいるわたくしの、背後にある作品群に、圧倒されました。思わず「わ!」と声が出てしまうほど。しかもじっと観ていたら涙が少し、込み上げて来て。それ故、写真は撮りませんでした。勿体無くて。
色がパキッと綺麗だったせいなのか。
大きさのせいなのか。
壁と葉っぱと人間との造形の美しさなのか。
何故、声と涙が出たのか分かりません。その分からなさが心地よく感じます。でも、そうね、祈り、を感じたのかもしれません。

 と、薄ぼんやり思っていたのですが。後日、マイムーナ・ゲレージのこの展示のタイトルや概要をホームページで読み、祈りを感じたような気がしたのは当然のことだったのでは、と思いました。知らなくても伝わる。わたくしは、思想や自らを深めて深めてモノを作っている訳ではありませんが、伝わっちゃうんだ、そうだよね。作ったモノ見たら、全てバレる。何を好き好んで自らバラしているのでしょうか。危険なコトを、しているわ。




 アマゾンプライマーです。そんな言葉はありません。コロナで外出がままならなくなって以降、アマゾンプライムで映像を貪っています。先日、サムネイルに気になる顔が、ありました。気になる顔=面白い顔。面白い、というのは笑える、という意味ではありません。そのサムネイルの顔、表情は非常にシリアスですが、細面に長い鼻の下、とにかく全体長い。
「よし、コレを観よう」とクリックしてその俳優の名前を見ると、あら、Kevin Bacon!わたしくしの中で、ケビンといえばコスナーではなくベーコンです。・・・今、もっと若い俳優でケビンているのかしら?ま、どうでもいいや、そんなコトは。
 ベーコンですよ。何かの映画を観て、好きな俳優となった彼。貧相、いえ、ヤギ系の顔が好みのわたくし、ケビン・ベーコンの顔つきも好きなタイプではあるのですが何より、名前のインパクトで好きになったのが大きいです。フライパンの上で油がジュワッたベーコン。美味しそう。ケビン・ベーコン自体はあまり脂っ気ない感じを醸しておりまして、ギャップ。素敵。

 名前と言えば、田口トモロヲが好きなのも、ヲのせいが大きいです。ここがもし、オだったら好きにはなりませんでした。ベネディクト・カンバーバッチも名前が好き。ベネディクト、美味しそうだしカンバーバッチて、何?言いたくて堪らん、となります。しかも彼、ヤギ顔だし。完璧。ただわたくし、ヒトの顔と名前を覚えらるのが本当に苦手です。例えそれが、好きな人であっても、です。ケビン・ベーコンにしろベネディクト・カンバーバッチにしろ、容姿はウロ憶えです。名前を完璧に覚えたのは奇跡です。ちなみに、田口トモロヲも、顔はウロです。顔も名前も完璧に覚えている好きなヒトと言ったら、宮藤官九郎、森山未來、はっ、さっきまで覚えていたのにわ、思い出せなくなっている!あのヒト、あー、顔は浮かぶのに。思い出したら後で記しましょう。こういうときなぜか、検索かけたくないのです、と、思い出した!北村有起哉。すっきり。

 で、なんでした?
ケビン・ベーコンね。彼が主演しているドラマ「the following」。評価はそんなに高くないけど、面白いじゃーん、と観ておりますが只今第6話まで来て、悪役グループのショボさが気になっています。キャロルよ、ここをドカンとどうにかしてくれ。そしてこの記事を書く為に改めてサムネイルに注意を払ったところ、そんなに細長くないですね。脳内に残った残像が、どんどん引き伸ばされていった模様。わたくしの中で、昔の香港映画エンディングのようになっています。




きのうアップした記事に書きましたが『Hope Notebook 「主権者」の為のノートブック』なるものを手に入れました。選挙の為のノートです。 第49回衆議院選挙の投開票日が明日に迫った本日20021年、いや、生きすぎ、2021年10月30日(土)はわたくし、このノートに色々書き込みます。今までの選挙は、選挙公報を見るくらいしかしていませんでした。もちろん今回の選挙も、投票に行く気は満々でしたがこのノートの存在を知らなければ、今までと同じくうっすら表面を撫でるだけで「選挙に行ったから!」と義務を果たした気になっていたコトでしょう。自分が何に興味があるのか、どうなっていったら嬉しいかを見極め、それについて候補者達はどう考えているのか調べます。そう考えると選挙て、自分を知る良い機会でもあるな、なんて風にも思います。年を経るごとに悲しい哉どんどん自分を探求しなくなっていく日々。それはそれで生き易くなった面もあるでしょうけれど、自分が心地良くなるように、心の中を覗いてみることはきっと大切。そのほんのちょっと先に、政治があるのかも。

 今回の選挙にはもう間に合わないけれど購入のリンクをはって、と思ったけれどこのノート、選挙当日の記録や開票結果、今後ウォッチしていきたい事や、次回の選挙までに覚えておきたいこと等、選挙のその後も書けるようになっています。それが5回分ある訳だから、選挙後に入手しても遅くないですね。
 Hope Notebook「主権者」のためのノートブック(誠光社の通販ページが別ウインドで開きます)




おにぎりアクションて、ご存知ですか?わたくしは2年前の2019年、お友達honoさんのInstagramで知りました。

 おにぎりアクション2021ーおにぎりで世界を変える(別ウインドが開きます)

  honoさんのInstagram(別ウインドが開きます)
おにぎりアクション中は、めっちゃ美味しそうなおにぎりの画像でヨダレ

 おむすび食べてお写真を投稿することで、世界の子供に給食が届くなんて!
最初この取り組みを知った時は疑り深いわたくし、なぜそうなるの?胡散臭くない?と思ったものです。でもピヨッと調べて協賛企業が寄付してくれる、ということが解りました。太っ腹。協賛企業であるニッスイやフジッコの商品をなるべく買おう、となります。

 ところでわたくしは数年前、ご飯を三角・俵形、その他なにがしかの形にまとめたモノを「おむすび」と呼ぶ。と決めました。おにぎりではなく。おむすびのほうが、音が美しいと感じたから。でも、おにぎりアクションをおむすびアクションと呼ぶわけにはいきません。勝手に。それでも、おにぎりアクションでわたくしが作るのは、おむすびと呼びます。変なトコ、がんこです。




先日、Instagramのストーリーズにて
「歯医者に行った
ついでに買い出し
のついでにランチ」
で、食べかけランチの画像をアップしましたがそのまたついでに本屋さんへも行きました。
 ついで、と言いつつ誠光社はずっと行きたかった書店です。

  「Nobody Loves You/ノーバディは君に首ったけ」という本を、わたくしが文化情報のほとんどを得ているラジオ番組「アフター6(シックス)ジャンクション」で構成作家・古川耕さんがお勧めしていらっしゃったのですが、この本、扱っている本屋さんが非常に少なく、その中の1店が誠光社だったのです。
 その誠光社に行ったにも関わらず、「ノーバディは君に首ったけ」は手に入れておりません。が、この度改めてサイトを見るとわたくしの、あまり多くはない所有欲がむくむくむくります。リンクを貼っておきますので、ご覧になってください。
   ノーバディは君に首ったけ

 行ってきましたか?お帰りなさい。手に取ってみたくなる本でしょう?というトコロで、お話は誠光社に戻ります。
 それは住宅街にコソっと、しかし素敵な佇まいでありました。小さな本屋さん。ここ数年は大型書店に行くコトが多く、でも近所の駅前書店も応援しなきゃ、とたまに寄ってお買い物していましたが、その駅前書店よりこじんまりしています。丁度良い薄暗さというかほの明るさというか。店内の全ての本を見て回るコトが可能で、余分に感じる本が1冊もない。”余分に感じる”なんつったら本に失礼だけど、許してね。ゆっくり棚を見て進み3冊を持ってレジに向かいました。
デッカイヒトが持ってくれました
まずは 「Hope Notebook」
今回、誠光社に行った1番の目的はこのノートです。前述の「ノーバディは君に首ったけ」を知って以来フォローしていた誠光社のInstagramにアップされて知った1冊。選挙の為のノートです。確かに今までわたくし、選挙で投票はするものの、それだけだった!投票したヒトが落選してガッカリ、くらいで終わってた!もっと選挙を楽しもう。その為にこのノートを使ってみたいと思ったのです。明日は投票日1日前。直前になっちゃったけれど候補者のコト、政党のコト、最高裁裁判官のコトを、お菓子とお茶をお供にして調べ、ノートに書き込みましょう。候補者の選挙ポスターの画像もちっちゃくプリントアウトして貼りましょう。1日じゃ足りなさそうだけど、今からワクワクです。
 誠光社のInstagram(別ウインドが開きます)
アリノコも一緒に

 続いて「美容は自尊心の筋トレ/長田 杏奈」
pod castに長田さんの番組「なんかなんかコスメ」がオススメで上がっていて聴き始めたところ、はまる。優しい声音・語り口にほっこりします。コスメのコトはもちろんですが、環境や女性の権利についても語っていて首ったけ。しかし著書は購入していなかったのがココで見つけ、購入。いつも、pod castやInstagramを無料で楽しませて貰っているけど、好きな人にはお金を落としたいのでルンルン。Instagramでは選挙についても語っていらっしゃるし、保護犬コッペさんの画像も可愛いのよ〜。
 長田杏奈さんのInstagram(別ウインドが開きます)

 最後3冊目は 「牧師、閉鎖病棟に入る/沼田 和也」
これは、ココに来たから出会った本。誤解なきよう伝わると良いのですが、小学生高学年の頃から”狂う”に憧れを抱いています。・・・いや、誤解されるよね。この話自体はまた今後、気持ちが向けば書くとして、閉鎖病棟。映画でしか知りませんが、牢獄のように描かれる場所。そこへ慰問していた牧師さんが、患者として入る話、らしいです。冒頭を立ち読みしたところ。牧師と閉鎖病棟。未知過ぎます。
 この本、カバーを取ったら鳥さんがトリリンしていて可愛らしい。
「おっちん」も座ってばかりじゃなく、たまには飛びたい?

  選挙と読書と食欲にまみれた週末になりそうです。誠光社、また行こっと。