「チェコ・デザイン 100年の旅」を
京都国立近代美術館へ観に行って来ました
2月中頃、あべのハルカス美術館であったカラヴァッジョ展でチラシを見つけ”行こう”と思っていた展覧会です。
コロナですっかり忘れていたけれど、3月6日から5月10日の会期が2ヶ月、延長されていて行けました。
そういえば、美術館の企画展で海外から借りてるモノは返すに返せない、とラジオで言っていましたけ…
美術館に着くとチケット売場の前に、フェイスシールド装着した職員さんが、入場者ひとりひとりの手首で体温チェック。フェイスシールド、初めて間近で見ました。
展示室に入ると解説が何ヵ国語もなされていて
音声解説のマークもあって
コロナ前を思う
準備を沢山沢山したに違いないのに
海外の旅行者もおらず
音声解説の装置はない
今
さらに言えばこの日、美術展を観に行くという行為もちょっと迷いました。
コロナ前に戻った訳ではないし、インプットはアウトプットの為にも大切だけど、不要不急といえば、そうです。外出していいものか、と。早く、ワクチンが開発されて普及するといいな。心のつかえなく、外出したいです。
さて。肝心な展示
最近の展示は凝った演出がされているものがあります。
最近観たのだと、カルティエ展。いやもう、圧巻でした。作品と展示の仕方の相乗効果で繰り広げられる異世界。
チェコ・デザイン展もベニヤかしら?ちょっと説明が面倒なので(突然、投げる)とにかく板を使ったり、挨拶や各セクションの冒頭説明みたいなのが書いてあるでっかい紙を、上辺だけピーッとテープで止めて、下辺は止めずにちょっと紙をカールさせていて可愛らしかったり。 計算した雑さというか質素というかそんな風に感じた演出。ただ、最後のお部屋はなんというか”スカッ”としていて少々驚きました。
展示物自体は、紙媒体から家具・アクセサリー・アニメーション・おもちゃまで楽しいものでした
これは欲しい!と思った椅子
なんか、前衛なブローチ
モダンなポスター
ガラスの花器はその影が非常に美しく
電子回路のような文様が施された本
そういえば、お洋服はなかったような
常設展ではポーランドの映画ポスター展もやっていて、こちらも非常に好きでした。イラストが本当にどれもこれも素敵で。ポーランドでも黒澤明は公開されているそうです。わたくし、恥ずかしながら黒沢作品は超有名作品すら、観ておりませんで。「7人の侍」を観たいのですが3時間27分。なかなか、です。
特別展と常設展、両方観ると結構疲れます。ニュージアムカフェでランチを頂きました。季節の紅茶、を、なんの紅茶が聞かずに頼んだらバナナの紅茶。
この季節、バナナ、なの?もはやバナナて1年中ある気がしてなんとなぁく、旬は夏かしら?でも、もったりした食感は、夏より冬に食べたいかな。ただ、凍らせたバナナは最高の夏のおやつよね、なんて思いながら飲みました。
最後にお楽しみのミュージアムショップへ。
東欧出身の画家の紹介本のようなモノがあり、ペラペラ〜とめくってみました。そのときとある絵を観て”あ!!!好きな人のだ!”となったのですが、名前を思い出せない。そういやこの人を知ったのは大学生のときでそのときもなかなか名前が覚えられず、というか、覚える気にさせてくれない名前に、幾度もトライしてやっと、覚えたのでした。そして、忘れている。ヴィッチが付いたよね、と思いながら名前をチェック。しました、確かに。そして、そうだったそうだった、と思ったのです。それが2日前。が、たった今、再び思い出せないでいるこの神秘。不甲斐なさ全開の記憶力。それがわたくし。
さて、立ち上がって大学時代に買った小さな画集を取りに行くとしましょう。そして、ココに彼の名前を記しましょう。
スタシス・エイドゥリゲヴィチウス
まさかのヴィッチ付かず。いや、ヴィチがあるからセーフですね。苗字長すぎ、長すぎクンですよ。
それでは、ミュージアムショップでのお買い物。
今回の展覧会には何の関係もない絵葉書2枚と、チェコのおもちゃの写真をあしらったA5サイズのクリアファイル。
A5サイズのクリアファイルはずっと、探していたのですよ。ただ。何で欲しかったのか思い出せません。思い出すことに期待して、購入。展覧会のお話だか、不甲斐ない記憶力ーー略してフガキーーの話だか、分かりませんね。