入院1日目

 この日は朝から絶食。実は、昼12時以降絶食で良かったのに、聞き忘れていて勝手に朝から絶食。10時半に入院しました。出張と同じような荷物を解きながら、各種検査をこなしていきます。

 血圧・血液検査・口腔外科・麻酔科・心エコー・レンドゲン・内診

 心エコーが、ゼリー塗って棒みたいなので心臓の辺りをグリグリグリグリする検査なのですが、これが痛いやらくすぐったいやら。とにかく早く、終わってくれー、と笑いを堪えながら願っていました。

 内診の前に主治医のTなか先生が、
「上原さん、実はねぇ・・・」と現れました。
「何ですか?」
「ちょっと、外で話しましょう。」思わせぶりやなぁ。4人部屋から出て廊下で話すわたくし達。
「実は、明日僕、上原さんの手術担当出来なくなって。」と、Tなか先生(以下T)。
「はい・・・」と、わたくし(以下A).
T「緊急手術が入ってしまって。重症の。いや、上原さんも重症なんですけれどね。」
A「はい・・・」別に、重症自慢は要らない。そしてどうやら、その緊急手術の患者さんは、わたくしの隣のベッドのヒトだった模様。部屋を出たのはその為、ですね。
T「代わりにTころ先生が執刀します。」
A「はい・・・」誰。
T「この後、一緒に内診しますので。」
A「はい・・・分かりました。」

   この病院に通い始めて8年位。先生は度々代わり、数えてみたら、初対面で執刀するTころ先生は7人目です。そのことをTなか先生に伝えながら、
「ラッキーセブンですね。」なんて言ってみたりする。そもそも、Tなか先生も代わりたてで、確かその前の診察で2回しか会っていません。押しが強くて人懐っこい感じなのでわたくしも、構えず接していますがもともとが付き合い浅い間柄。そして先生が変わっても、技術ガタ落ち!とかはないだろうと。そもそも、先生達の力量、分からんし。
 あ、何の手術をするのか触れていませんでしたね。複式単純子宮全摘術+両側卵管卵巣切除。お腹を掻っ捌いて子宮とそこに取り付いた大きな筋腫、そして卵管と卵巣もとってしまう、という手術です。

 そんなこんなで、内診を終えると消灯まで結構、ヒマです。次いつ腹筋できるか分からないので、ゆっくりストレッチや腹筋をしました。そうそう、間にシャワーがあったのですが、30分で区切られていて、かなり焦りました。暫くシャワーは出来ないから、ほんとはゆっくりしたいけれど、何せ30分。扉を閉めて服を脱ぐところから、全身を洗い、ヘアキャッチャーの掃除、パジャマを着て扉を開け放つまでを30分。無事に規程時間内にこなしました。こうして、入院初日は終わりました。

 ところで、病院では21時消灯6時起床。入院前は0〜2時就寝7時半〜8時半起床という生活。寝つきは良いので21時就寝は問題ないだろうけれど、6時起床は不安だったのですが、毎日起きられました。退院して1週間経つ今も、さすがに21時就寝は出来ませんが、早寝早起き出来てます。このままで、ありたい。