ありんこ天国とは

ありんこ天国とは

わたくし女王蟻兼働き蟻である上原亜理(うえはら あり)の妄想天国
存在するしか能のないモンから使えるモンまで大量生産せず
ひとりひとり、あるいは1匹1匹、わたくしか、わたくしが信用をしている人達=働き蟻さんが作っています
ありんこ天国の住人達と暮らし、生活がどことなく潤うヒトが増えて、平和になりますように
わたくし、そう願います

頭の中

「頭の中、どうなってるのか見てみたいわぁ」
と、お客さまから言われるコトがあります
頭の中は、空っぽです
なんと

空っぽだから、色んな住人達がやってきてわたくしの頭の中で遊んでいるのだか
空っぽだから、ウチウ(宇宙)のどこかにあるシャングリ・ラと結びつくコトができて勝手にそこを、わたくしの名前の「亜理(あり)」から「ありんこ天国」と命名しているのだか
わたくしにも未だによく分かりません

そうなのです

自分でもなぜ作れたのか分からない者達を作っているのです



元々、チキウ(地球)のココにはなかった者が、ある日わたくしの手で出現します
空気の粒で埋まっていた場所に、その粒々を押し退けて新たな粒々の集合体としてその者がいる不思議さ
わたくしはシゲシゲとソレを眺め、思います

何でこの者を思い付いたのだろう?



きっと、わたくしが考えているワケではないに違いない
作れ〜、て、どこかからやって来るのね
だったら納得できるし、
それが真実なのでしょう、と
わたくしは、ありんこ天国の女王蟻兼働き蟻ですが、奴隷とも言えるかもしれません
わたくしに作らせて、ゆっくりゆっくり、チキウの征服を夢見るウチウ人
それが正体なのかしら?

顔について

ありんこ天国の住人たちの顔は、全てわたくしの手描きです




わたくし、大学では版画を専攻しておりました
卒業して幾年か経ち、もうありんこ天国の住人達を地球に送り出していた頃、先輩に会いました
彼は、住人達を見て
「なんで顔手描きなん?シルクスクリーンで刷ればいいやん」と、仰いました
「版画科出てるんやから」
確かに
シルクで刷れば早いです
沢山の住人達が効率よく出来上がります

しかし、シルクで刷るなんて考えは、言われるまで全く浮かびませんでした
そして、言われても移行しようとは考えませんでした

顔は1番最後に描きます
顔が描かれていないモノ達が、机の上に並びます
そして、1人1人手に取り、描いていきます
多分そのとき、「モノ」から「者」へなるのだと、思います
「者」にするための大事な行程が、顔描きなのです
同じく手を使う作業ではありますが、シルクで刷るより一層、向き合う感じがする手描きをしていたいです



者たちは色々な顔をしていますが唯一、積極的な笑顔は描いていません
微笑んでいるように見える者はいるのですが
笑顔は住人達からの押し付けでなく、見た人に感じてほしいからかも、しれません



女王蟻こと上原亜理による
ウチウのどこか「ありんこ天国」のあれこれ