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グランスタ丸の内の「動輪の広場」での下界を終えた翌日の9月15日はフリーデイ。あれからもう1週間経っているのかと、 しばし呆然・・・。気を、懸命にこのブログに取り戻して。
 フリーデイは銀座をウロウロしました。

ドムドムハンバーガーがあったので思わず撮影。その昔、京都は四条にもあり、2度程行ったような遠すぎる記憶が。この日は既に鰻食べちゃってお腹一杯だったので写真を撮っただけでしたが次回、銀座に行くときは寄りたいものです。

 で、本題です。
 シャネルのネクサスホールでやっている『シャネルを紡ぐ手 アンヌ ドゥ ヴァンディエール展』を観ました。シャネルにまつわる工房の職人たちの手に焦点を当てた写真展。最初、ショップの方へ入ってしまい、店員さんがさっとお付きになったところに
「ねくさすほーるにいきたいのです」を怖気付きながら言うと「入り口が別になります」とクッキリ美しく彩られた目で真っ直ぐ見つめながら優しく教えてくれました。一旦、建物を出て横っちょの入り口からエレベーターに乗り会場へ。

 薄暗いそこにある写真は美しかった。
今、思い出していて「あれ?白黒だったよね?」と考えてしまうくらい、色が見える写真群でした。職人さんの、手に対する言葉も添えられていて、美しいモノを作る人は言葉も、興味深いな、と思います。 どれくらい美しかったかと言うと、一緒に連れてきた『ぶらがバ』を抱えながら気付くと手が、お祈りポーズで涙ぐんでいたくらい。 指輪をわんさかしている人が意外にも多かったです。 細かい作業には邪魔と思われそうなのだけれど、作業中に目に入る指輪でテンション上がるのでわたくしも指輪して作業するコトがあり、親近感が湧きます。爪を伸ばしている人も多く、それが作業に便利と書かれていたのも一緒です。短く切り揃えていたほうが、接客のときなど清潔感があるかなと思うけれど爪は、細かいものをつまみ取ったり、布にちょっと折り目をつけるヘラ代わりにしたり、道具としての機能が優れています。別に爪の中が汚れているわけではないし、わたくし非深爪派です。

 若い頃は、自分の身体の中で唯一、気に入っていたパーツが手でした。
 しかしそんな手も大分老けてきて、血管浮いているし指がごんぶと(昔、そんな名前のカップうどんがありました)になってきたけれど労ろう、と思った展示でした。そして、指輪が欲しくなりました。沢山指輪を着けている職人さんの言葉に、
「私は自分の手を気に入っています。たくさんの指輪を着けているこの手。すべて夫から贈られた指輪で〜中略〜私の手はさまざまな愛情で満たされているのです。」というのがありました。素敵。わたしが持っている指輪は全て、作家仲間のモノ。指輪に限らず友人たちが作ったアクセサリーを身につけて売り場に立っていると、一緒にいてくれるような気がして、心もとない売り場でも、心強いのです。
「持っている指輪を全部着けているからもうこれ以上、指輪は買えない。」と、ちょっと笑っちゃうようなことを書いている職人さんもいました。

あぁ、指輪欲しい!

続いて赴いたのは、エルメス。ここもギャラリーへは、売り場とは別のエレベーターで向かいます。エレベーターの扉が開くと奥の壁にとってもカラフルな絵と、美しいエレベーターガールが。ウイーンと上がった先では田中和奈展が行われていました。こちらも写真です。そしてこちらはネクサスホールと打って変わって自然光が燦々と入る白い空間。この記事TOPの画像はこの展示で1番心惹かれた写真を描きました。

 観終わり再び、エレベーターに乗ります。奥の壁の絵を観ていたら、降りていく中グワーーーッと動いていくのです。上に行くときは、扉方向を見ていたので気付きませんでした。ただ、壁に絵がかかっているだけだと思っていたのですが、その部分は窓になっていて、外壁に作品があるの?もう静かに大興奮です。なんじゃこりゃーっ、好きーっ、です。思わず箱から出て行くときに、
「これ、めっちゃいいですね。」と、自分でも解るくらい目をキラッキラさせてエレベーターガールに話しかけてしまいました。すると、
「こちらは前の○○○○○(カタカナの長い名前で一文字も覚えていない)の展示の際の作品なのですが、好評だったので残しているのです。」と教えてくださいました。彼女がとても嬉しそうにお話ししてくれて、わたくしは彼女のコトも「大好き!」と思っちゃいました。

 その後はGINZA SIXの蔦屋書店に行き、アート関連の書籍の充実具合に圧倒され、スターバックス リザーブストア 銀座マロニエ通り店でナッティーなんちゃらを美味しく戴きお土産に、パンを購入。翌朝自宅で食べたクロワッサンが、予想よりいけてました。リベイクしたらサクサク具合が爆発しそうでしたが、そうするいとまが惜しく、食べるのを止めることができませんでした。関西でも食べたい。と、最後は食で、締め括りましょう。




 先の下界時の昼食でのお話。
食券を買うタイプのおうどん屋さんに行きました。そして、食券機に500円を入れたのですが、食べたいおうどん”ちく天うどん”のボタンが光りません。どうしたものかなぁ、と立ち尽くしていたらお店のお兄さんが、どうしました?という風情を漂わせながら出てきてくれました。
「ボタンが光らないのです。」と、ちく天うどんのボタンを指しながら訴えました。
「それ、750円です。すみません。」
あ・・・・。
なぜ500円入れたら全てのボタンが光ると思ったんだ、わたし・・・。超恥ずかしいんですけど、と思い照れ笑いしながら300円足して無事に食券とお釣を手に入れました。そして食券をお兄さんに渡し、席に着き待ちます。

 ちく天、それはちくわの天ぷら。美味しい。ちくわて、生身でも薄茶色い皮を纏っているのに、揚げてサクサクの衣をさらに纏わせると美味しさがもわもわに増します。ちなみに、おうちでちくわだけ食べるときは、薄茶色い皮をペリペリ剥がして食べがちです。

 そしてやって来ました、ちく天うどん。わーい。と、どんぶりの中には白いおうどん、ちく天、そしてたまごの天ぷら?なぜ?たまごの天ぷら?もしかして、他のお客さんのどんぶりも持っていたからテレコになったのかも。そう危惧したわたくしは、暫く箸を付けずにいました。お兄さんが、
「間違えました、すいません。」と取り替えに来て
「ですよね。」とまたしても、そしてなぜか、照れ笑いしながら、交換されるどんぶりを眺める図を想像しながら。しかし、暫くたってもそんな事態は起きません。いいの?たまごの天ぷら入ってて、いいの?食べちゃうよ?

 そこで、はたと思います。もしかして、お兄さん、500円でちく天うどん食べられると思ったわたくしを、貧乏で可哀想と思い、たまごの天ぷらをオマケしてくれたのでは?ええっ!と。
ありがとう、お兄さん。なんでか食券機のシステムを忘れてしまっていただけなんだけど、考えてみたらそんな脳みそもかなり可哀想な状態だから、たまごの天ぷらも食べて良いと思います。

美味しく頂きました。
お腹いっぱいになりました。

 それから数日経った今、もともとたまごの天ぷらも入っているメニューのボタンを押したのでは?と考えが至りました。調べてみたら、まさにそうでした。”ちく天うどん”というメニューはなく、”ちく天玉うどん”というメニューがあります。玉、見えてなかったね。





  『メゾン・エ・オブジェ・パリ展』を⁡京都タカシマヤで観てきました。⁡instagramで広告が流れてきて、気になった展覧会です。⁡

⁡  そうなの、気になるナニか、最近instagramから得るコトが多い気がします。こちらから取りに行くのでなく勝手にやってくる、気になるナニか。今更言うことでもありませんが、怖いわ。助かるけど、怖いわ。わたくしの性癖をあなた、知っているのね。⁡⁡

⁡  恐怖は取り敢えず置いておいて、展覧会のお話。⁡⁡

⁡  インテリアの展覧会です。⁡椅子やら照明やら、花瓶やら食器やらが”展示”されています。⁡なぜ、”を使って展示という字を強調したのか。展示故に一切触ることが出来ず、とてもフラストレーションが溜まったからです。⁡⁡

⁡  それが絵画なら。彫刻なら。触れなくても欲求不満にはそんなになりません。しかし、椅子があれば座り心地を見目と共に楽しみたいし、照明は消したり点けたりしたくなります。⁡お皿は持ってみて重さを確かめたいし、ラグは手触りを感じたい。⁡眺めている途中から⁡⁡
「出たらとりあえずACTUSに行こう。家具を家具を触らせてくれ!」と気がそぞろになってしまいました。⁡⁡

 そして、家の家具というか中身を一旦、全て別の場所においてそこから、いるものだけまた戻したい欲求もふつふつと沸き上がります。いらないモノがありすぎる、我が家。整理整頓がしやすく、お気に入りのモノだけに囲まれて暮らしたいわ。⁡

⁡  あとね、1~2点の作品と共に、そのデザイナーの情報が掲げられていたのですが皆さん、顔写真が格好良いの。⁡美しいモノを作るヒトはやはり、ご自分の良さも、あるいはご自分の良さを引き出すカメラマンを、ご存知なのかしらん?⁡⁡

 今月は⁡2つの下界、あります⁡⁡

⁡ 5月21と22日⁡⁡
デザインフェスタvol.55⁡⁡
ブースNo.K-137⁡ 西館4階⁡⁡
於:東京ビッグサイト⁡

⁡ 5月25日~31日⁡⁡
於:大丸梅田店 1階⁡⁡

⁡ 住人達に⁡会いにきてね⁡⁡




 京都国際写真祭で催されている2つの祭に行って来ました。タイトルにあるように、ギイ・ブルダン展とマイムーナ・ゲレージ展。前者は京都文化博物館の別館、後者は 嶋臺ギャラリーにて
 ギイ・ブルダン展は、インスタで広告が流れて来てそのキービジュアルに心踊って赴くことにした展示でした。
 文博の別館での展覧会といえば思い出すのはシュバンク・マイエルの展覧会 。2階まで使っていて質・量共に満足した遠い思い出。改めて調べたら2011年の展覧会ですって。ちょっと、いや、かなり吃驚です。そんな、昔だったとは。それはともかく、ギイ・ブルダンも期待を大きくして行きました。そして展示スペースに踏み出すと、まずは壁の色。山吹色、紫色、黒。タイトルの表示の仕方。かたつむりのお家のようにカーブを描く細い動線。先の見えなさがドキドキを誘います。オ、オシャレだ。キービジュアルで感じたオシャレさそのままの展示だ、と思いながら歩を進めて行きました。ら、終わった。

 ん?2階もあるのかな?いや、ないな。終わりだな。

 少なかった。点数が、少なかった。1200円にしては、少ない。いや、価格と点数、あるいは展示スペースの広さは比例するものではありません。が、にしても。と、思ったのは事実。とりあえず、もう一度最初から観ることにしました。写真を撮っても良かったので、一緒に行った『飛び出し鼻ぶらりん』を、展示スペースの外壁でパシャッとな。
 作品自体は、写真を撮るよりクロッキー。それが、TOP画像です。展覧会に行くと大抵、クロッキー帳にチョコチョコ描きます。絵画の中の気に入った部分だったり、壺やお皿の気に入った柄や造形の一部だったりを。そういえば、写真の展覧会はあんまり行ったことがなかったな、とふと思いました。そして、写真だからなのか、ギイ・ブルダンだったからなのか、いつものように一部ではなく四角く切り取った画面全体をクロッキーしていました。新鮮。新鮮ながらも、そこに意味があるのかなぁ、と疑問に感じたり。全体で良いのなら、他の人達のように1枚をスマホで撮影したら良いのでは?と。でも多分、クロッキーのほうが、スマホのアルバムで振り返るより色々、思い出せそうな気がします。テスト勉強も、とにかく手で文字を繰り返し書いて覚える派でしたから。

 1200円払ってすぐ、終わっちゃったよ。
という大きな感想を抱きつつも「コレが1番好き」と思った作品が3点あったのだから、良い展覧会だったのだと思います。

 実はわたくし、会場に行くまでこの展覧会が、京都国際写真祭のひとつだと、知らずにいました。なので受付で、「パスポートはお持ちですか?」と聞かれて思いっきりまごまごしたのですが、祭は幾つかのの会場に分かれていて、有料のもの無料のものとがあるとのこと。親切な受付のお姉さんは、
「有料の会場をたくさん周られる場合はパスポートがお得ですが、3つ位なら、個別で買ったほうが良いです。」と、教えてくれました。広げてくれたプログラムをざっと眺めて、
「では、個別でお願いします」と宣言。このとき、気になったのは、ギイ・ブルダンの下に紹介されていたマイムーナ・ゲレージ。ちなみに800円。そして、パスポートは5000円。お姉さん、ありがとう。

 ギイ・ブルダンの後、予定より大分早く観終わったおかげで時間がまだまだありました。それで映画を観たくなり丁度良い時間にやっていた映画を観ることに。なんと、『ミッドサマー』以来の、劇場で観る映画です。しかしこのお話は、またの機会に。気分が乗れば。

 映画館から出てもまだ、表は明るく時間があります。なので、先ほど、プログラムを見て気になったマイムーナ・ゲレージを観に行くことにしました。初めて行く嶋臺ギャラリー。そこは町屋でした。展示室に入ると青い壁。ギイ・ブルダンも鮮やかな色の壁だったけれど、写真祭全体が、鮮やかな壁で仕上げているのかな?
 蔵があるのですが、扉越しに作品が見えるのが面白かったです。井戸もありました。空間は、わたくしにはちょちょい、と描けないのでここはスマートフォンに頼りましょう。

 写真を撮っているときは気付きませんでしたが、女性の、ブラックホールのような衣装の黒い空間と、ダイソンの穴との奇妙な類似性が気になります。その位置にダイソンを置いたのは偶然、ですか?

 ところでこの写真の青い壁の部屋にいるわたくしの、背後にある作品群に、圧倒されました。思わず「わ!」と声が出てしまうほど。しかもじっと観ていたら涙が少し、込み上げて来て。それ故、写真は撮りませんでした。勿体無くて。
色がパキッと綺麗だったせいなのか。
大きさのせいなのか。
壁と葉っぱと人間との造形の美しさなのか。
何故、声と涙が出たのか分かりません。その分からなさが心地よく感じます。でも、そうね、祈り、を感じたのかもしれません。

 と、薄ぼんやり思っていたのですが。後日、マイムーナ・ゲレージのこの展示のタイトルや概要をホームページで読み、祈りを感じたような気がしたのは当然のことだったのでは、と思いました。知らなくても伝わる。わたくしは、思想や自らを深めて深めてモノを作っている訳ではありませんが、伝わっちゃうんだ、そうだよね。作ったモノ見たら、全てバレる。何を好き好んで自らバラしているのでしょうか。危険なコトを、しているわ。




先日、Instagramのストーリーズにて
「歯医者に行った
ついでに買い出し
のついでにランチ」
で、食べかけランチの画像をアップしましたがそのまたついでに本屋さんへも行きました。
 ついで、と言いつつ誠光社はずっと行きたかった書店です。

  「Nobody Loves You/ノーバディは君に首ったけ」という本を、わたくしが文化情報のほとんどを得ているラジオ番組「アフター6(シックス)ジャンクション」で構成作家・古川耕さんがお勧めしていらっしゃったのですが、この本、扱っている本屋さんが非常に少なく、その中の1店が誠光社だったのです。
 その誠光社に行ったにも関わらず、「ノーバディは君に首ったけ」は手に入れておりません。が、この度改めてサイトを見るとわたくしの、あまり多くはない所有欲がむくむくむくります。リンクを貼っておきますので、ご覧になってください。
   ノーバディは君に首ったけ

 行ってきましたか?お帰りなさい。手に取ってみたくなる本でしょう?というトコロで、お話は誠光社に戻ります。
 それは住宅街にコソっと、しかし素敵な佇まいでありました。小さな本屋さん。ここ数年は大型書店に行くコトが多く、でも近所の駅前書店も応援しなきゃ、とたまに寄ってお買い物していましたが、その駅前書店よりこじんまりしています。丁度良い薄暗さというかほの明るさというか。店内の全ての本を見て回るコトが可能で、余分に感じる本が1冊もない。”余分に感じる”なんつったら本に失礼だけど、許してね。ゆっくり棚を見て進み3冊を持ってレジに向かいました。
デッカイヒトが持ってくれました
まずは 「Hope Notebook」
今回、誠光社に行った1番の目的はこのノートです。前述の「ノーバディは君に首ったけ」を知って以来フォローしていた誠光社のInstagramにアップされて知った1冊。選挙の為のノートです。確かに今までわたくし、選挙で投票はするものの、それだけだった!投票したヒトが落選してガッカリ、くらいで終わってた!もっと選挙を楽しもう。その為にこのノートを使ってみたいと思ったのです。明日は投票日1日前。直前になっちゃったけれど候補者のコト、政党のコト、最高裁裁判官のコトを、お菓子とお茶をお供にして調べ、ノートに書き込みましょう。候補者の選挙ポスターの画像もちっちゃくプリントアウトして貼りましょう。1日じゃ足りなさそうだけど、今からワクワクです。
 誠光社のInstagram(別ウインドが開きます)
アリノコも一緒に

 続いて「美容は自尊心の筋トレ/長田 杏奈」
pod castに長田さんの番組「なんかなんかコスメ」がオススメで上がっていて聴き始めたところ、はまる。優しい声音・語り口にほっこりします。コスメのコトはもちろんですが、環境や女性の権利についても語っていて首ったけ。しかし著書は購入していなかったのがココで見つけ、購入。いつも、pod castやInstagramを無料で楽しませて貰っているけど、好きな人にはお金を落としたいのでルンルン。Instagramでは選挙についても語っていらっしゃるし、保護犬コッペさんの画像も可愛いのよ〜。
 長田杏奈さんのInstagram(別ウインドが開きます)

 最後3冊目は 「牧師、閉鎖病棟に入る/沼田 和也」
これは、ココに来たから出会った本。誤解なきよう伝わると良いのですが、小学生高学年の頃から”狂う”に憧れを抱いています。・・・いや、誤解されるよね。この話自体はまた今後、気持ちが向けば書くとして、閉鎖病棟。映画でしか知りませんが、牢獄のように描かれる場所。そこへ慰問していた牧師さんが、患者として入る話、らしいです。冒頭を立ち読みしたところ。牧師と閉鎖病棟。未知過ぎます。
 この本、カバーを取ったら鳥さんがトリリンしていて可愛らしい。
「おっちん」も座ってばかりじゃなく、たまには飛びたい?

  選挙と読書と食欲にまみれた週末になりそうです。誠光社、また行こっと。




プレミアム鼻&小鼻ぶらりん「天使」

 こちらは、バレンタインメンバーです。
撮影に、ミスドから出ているピエール・マルコリーニコレクションを使いたくて買いに行きました。

 スーパー内に入っているショップに着くと、お目当てがありません。
けど、ショーケースの上に「ピエール・マルコリーニコレクションは12:00販売」とありました。
その時11時。
1時間なら時間潰せるわ、と同じスーパー内を散策するコトに。
まず100均。

 終えて何気なくミスド横を通りかかると3人、並んでいらっしゃる。
それが30分前。

あぁ、並ぶんだ
人気なのね、マルコリーニ
そりゃそうか
でもわたくし、無印も見たいわ
と、そのまま並ばずにおりまして。
15分前に再び行列を見ようと戻ったら、お隣の店の外縁にまで伸びる行列が。

マルコリーーーニ!
ハンバーグ!の勢いで叫びました。
心の中で。

 30人程、並んでいるようです。
うーん
どうしよっかなぁ
と一瞬迷ったもののわたくしには
「天使」の為にハート型のドーナツを手にいれなければならないという使命があります。

並びました。

そして、わたくしの後ろにも続々と、並ぶ人々。

 並びながら気になるのは、ヒトとヒトとの間隔です。
並ぶことを見越して床には赤く立ち位置線が引いてありますので、それを守って並んでいたのですが、わたくしの後ろに並んだ60代とおぼしき男性が普通にすぐ後ろに並ぶのです。
わたくしより前は、まあまあ印を守って並んでいるのですが、彼から後ろはなぜか、みっちり並んじゃっています。
老いも若きも。

 飛沫が飛んでくるわけでもないしあんまり神経質にならないように、とは思うのだけど
やっぱりもちょっと、距離を取って欲しいなぁ
と、思ってしまうわたくし。

 そうこうしているうちにドーナツの販売がはじまります。
進んでいく列。
進むわたくし。
ピッチリ着いてくる男性。

 丁度、我々の辺りで
数が足りるかどうか分からない、とのアナウンスがあったので、気持ちがはやるのは分かります。
でも、みっちり並んだとて買える確率が上がるでもなし・・・

 そしてとうとう、トレーとトングを手にできる位置まで来ました。
お目当ての、赤いハートと白いハートは大丈夫、まだあります。
無事にトレーに乗せるコトができ、他のドーナツもチョイスしていてふと、気が付くとわたくし
前に並ぶご婦人との間隔が不十分になっているではありませんか!

ギャー、男性のコト言えない
ごめんなさい

 と、ちょっとでも間隔を空けようと足を止めたとき視界に入った情景は、後ろの男性がマルコリーニをトングでなく手掴みで自分のトレーに移す姿でした。
いや、確かに取りづらかったよ
でも、手掴みはアカンやろ
コロナでなくても、アカンやろ。

彼のトレーを見ると既に、全種類のマルコリーニ。 もしかして、全て手掴みか?

 ただ、スマホでマルコリーニドーナツの画像と、トレーに乗せたドーナツとを確かめている姿に
ご家族の為に買ってたりするのかなぁ?と思ったり。
「取りにくいモノがあったらお取りしますよ」と、言えば良かったろうか?
いや、キモいよね、そんなコト言う、前に並ぶ女。

 とにかく、ドーナツを手に入れるコトができました。
そして、すごーくぼかして「天使」画像に収まりました。
ドーナツがこの撮影に、満足してくれたかは不明。
もちろん撮影後、ドーナツは美味しく頂きました。
撮影にかこつけた買い食いは、ありんこ天国定番です。




 MRIを撮りに病院へ。
 もんやりしたガウンに着替えるためロッカールームに入りますとそこにある貼り紙に
「増毛パウダーご利用について」というものがありました。 
所謂、髪のふりかけです
材料に酸化鉄が使われていることがあり、そうなるとMRIの磁力でせっかくのふりかけが剥がれしまうそうな。
ビックリ
いろんな意味で、ビックリ。

ふりかけベースで考えると
使用前・使用後
ならぬ
使用後・使用前

 そんな事態を招くと知られていなかった頃には、円筒から出てきた患者を見た技師がギョッとする場面もあったのでしょうか?とてつもなく、戸惑っただろうな。
教えたほうが良いのか、そっとしておいたほうが良いのか。

 あ、でもふりかけは全体ふりかけるモンではないだろうから、目を剥く程の驚きはないのかな。
で、剥がれたふりかけがMRIのどこかにぎっしり、くっついていて、ギョッとするのかな。

 ところでわたくしは、ハゲたら隠さず演出するのが良いと思ってます。
絶対似合うやり方があって、セクシーになるヒト・キュートになるヒト・ダンディーになるヒト・輩になるヒト、無垢になるヒト、様々だと。

 まあでもそれは、所詮他人事だから言えるのよね。
わたくし毛量こそ多いですが全身見事にコンプレックスだらけだから、何とか隠そうとする気持ちも、悲しいかな解っちゃう。
解っちゃうんだよ、悲しいよ、ほんと。

 しかしその悲しみは置いといて言いましょう。
ハゲは隠さなくても大丈夫!
似合わせヘアが、必ずある!
MRIもへっちゃらやで!




 「チェコ・デザイン 100年の旅」を
京都国立近代美術館へ観に行って来ました

 2月中頃、あべのハルカス美術館であったカラヴァッジョ展でチラシを見つけ”行こう”と思っていた展覧会です。
 コロナですっかり忘れていたけれど、3月6日から5月10日の会期が2ヶ月、延長されていて行けました。

 そういえば、美術館の企画展で海外から借りてるモノは返すに返せない、とラジオで言っていましたけ…

 美術館に着くとチケット売場の前に、フェイスシールド装着した職員さんが、入場者ひとりひとりの手首で体温チェック。フェイスシールド、初めて間近で見ました。

 展示室に入ると解説が何ヵ国語もなされていて
 音声解説のマークもあって
 コロナ前を思う
準備を沢山沢山したに違いないのに
 海外の旅行者もおらず
 音声解説の装置はない
 今

   さらに言えばこの日、美術展を観に行くという行為もちょっと迷いました。
コロナ前に戻った訳ではないし、インプットはアウトプットの為にも大切だけど、不要不急といえば、そうです。外出していいものか、と。早く、ワクチンが開発されて普及するといいな。心のつかえなく、外出したいです。

 さて。肝心な展示

   最近の展示は凝った演出がされているものがあります。
最近観たのだと、カルティエ展。いやもう、圧巻でした。作品と展示の仕方の相乗効果で繰り広げられる異世界。
 チェコ・デザイン展もベニヤかしら?ちょっと説明が面倒なので(突然、投げる)とにかく板を使ったり、挨拶や各セクションの冒頭説明みたいなのが書いてあるでっかい紙を、上辺だけピーッとテープで止めて、下辺は止めずにちょっと紙をカールさせていて可愛らしかったり。 計算した雑さというか質素というかそんな風に感じた演出。ただ、最後のお部屋はなんというか”スカッ”としていて少々驚きました。

 展示物自体は、紙媒体から家具・アクセサリー・アニメーション・おもちゃまで楽しいものでした
   これは欲しい!と思った椅子
  なんか、前衛なブローチ
  モダンなポスター
  ガラスの花器はその影が非常に美しく
  電子回路のような文様が施された本
そういえば、お洋服はなかったような

 常設展ではポーランドの映画ポスター展もやっていて、こちらも非常に好きでした。イラストが本当にどれもこれも素敵で。ポーランドでも黒澤明は公開されているそうです。わたくし、恥ずかしながら黒沢作品は超有名作品すら、観ておりませんで。「7人の侍」を観たいのですが3時間27分。なかなか、です。

 特別展と常設展、両方観ると結構疲れます。ニュージアムカフェでランチを頂きました。季節の紅茶、を、なんの紅茶が聞かずに頼んだらバナナの紅茶。
 この季節、バナナ、なの?もはやバナナて1年中ある気がしてなんとなぁく、旬は夏かしら?でも、もったりした食感は、夏より冬に食べたいかな。ただ、凍らせたバナナは最高の夏のおやつよね、なんて思いながら飲みました。

 最後にお楽しみのミュージアムショップへ。
 東欧出身の画家の紹介本のようなモノがあり、ペラペラ〜とめくってみました。そのときとある絵を観て”あ!!!好きな人のだ!”となったのですが、名前を思い出せない。そういやこの人を知ったのは大学生のときでそのときもなかなか名前が覚えられず、というか、覚える気にさせてくれない名前に、幾度もトライしてやっと、覚えたのでした。そして、忘れている。ヴィッチが付いたよね、と思いながら名前をチェック。しました、確かに。そして、そうだったそうだった、と思ったのです。それが2日前。が、たった今、再び思い出せないでいるこの神秘。不甲斐なさ全開の記憶力。それがわたくし。
 さて、立ち上がって大学時代に買った小さな画集を取りに行くとしましょう。そして、ココに彼の名前を記しましょう。

 スタシス・エイドゥリゲヴィチウス

 まさかのヴィッチ付かず。いや、ヴィチがあるからセーフですね。苗字長すぎ、長すぎクンですよ。

 それでは、ミュージアムショップでのお買い物。
 今回の展覧会には何の関係もない絵葉書2枚と、チェコのおもちゃの写真をあしらったA5サイズのクリアファイル。
 A5サイズのクリアファイルはずっと、探していたのですよ。ただ。何で欲しかったのか思い出せません。思い出すことに期待して、購入。展覧会のお話だか、不甲斐ない記憶力ーー略してフガキーーの話だか、分かりませんね。




一昨日、ハガキを出しに行きました。
久しぶりに台湾バッグを引っ張り出して、プレミアム鼻&小鼻ぶらりん「丸 耳尾」をぶら下げます。それだけで、何だかウキウキ。単純に出来ていて良かったです、わたくし。

 玄関を出ると4車線道路を挟んだ、向かいの会社の駐車場の桜が咲いているのが目に入りました。確かその1日前、だったかしら?
「桜をまだ見ていません」とどこぞに書いた遠い記憶がありますが、こんな目の前にあったよ、そうだ、あったよ。製作の間の出窓からも、見えますよ。思わず口元が緩みます。綺麗で。そして、ポストへ行きがてらのマンション敷地内公園にも桜の木が何本か。普段、反対側の道を歩くからすっかり、目に入っていませんでした。
 同じ道でも反対側を通るだけで、いいことがあるのだね。ウキウキは、そこかしこに転がっているのかな!

 そして、丸 耳尾と撮ったお花は桜ではなくユキヤナギ。フフフ

プレミアム鼻&小鼻ぶらりん「丸 耳尾」 特設サイトはこちら
4月15日まで。ネットショップのみの販売です。




 お花て、綺麗だなぁ
 お部屋の壁の絵をじっくり見たいなぁ
 みんな歌、上手いなぁ
エンドロール中の感想はそんな風でした

 トイレで泣いていたダニーが、女達の前で泣き叫ぶ。女達は合唱するように息を合わせて叫んでくれる。あの同調によってダニーは受け入れる体制が整ったように思います。両親と妹の死。クリスチャンとの別れ。コミュニティーで暮らしていくこと。

   老人2人が飛び降り自殺をしたときに、
「生命は巡るから、死んだら次の生命になる。」というようなコトを言われたダニーは、それなら両親と妹も次の命として生まれてくるんだ、と、安心するのかなぁ、と思ったのだけれど、そこまで早くはありませんでしたね。
 そしてミートパイ。
 身投げした2人の肉で作ったのだと思っていたので、クリスチャンが「ん?」て顔をしたとき、出るぞ〜〜、歯が、出るぞ〜〜、とある意味ワクワクしながら観ていたので、なんだ、陰毛か、と肩透かしを喰らいつつ、ホッとする気持ち。そして、タペストリーを思い出しながら、そうか、クリスチャンは赤毛と寝るのか、と、こちらは肩透かされない自信の予測。

 笑っちゃう場面もありました。1番は、腰を押すおばちゃん。何の補助よ。縄のれん仮面も良かったです。時々、お鼻がのれんからこんにちは、しそうになるのだけれど、お鼻が高い西洋人の骨格ならではなのでしょうか。いや、わたくしの平坦な顔だとまずおでこがせり出ていない分、鼻も唇ものれんからこんにちはするかも。むしろ。

 冒頭にも書きましたが、お部屋の壁に描いてある絵。あれらはじっくりゆっくり観たくてたまらないです。ベッドルームと、クリスチャンが寝る前に入る小さな部屋。思わず視線は釘付けでしたが、まあ見えない。遠くて。ちょっとイライラ。もしあのコミュニティーのセットがまだ残っていたら、ディズニーランドの入場料くらいの値段払っても観たいわ。ディズニーランドの入場料が幾らか知りませんが。行ったことないから。そういえば、ダニーの部屋に飾ってあった絵。あれは何の絵だったの?見ようとしても見ようとしても、何が描いてあるのか分からなくて、そもそも抽象画なのか具象画なのかも分からなくて、そういえば、ここでもちょっとイライラしました。

 上映が終わって会場が明るくなると、後ろに座っていた推定女子高生達が、
「ヤッバ」
「ほんまヤバイ」
「めっちゃヤバイ」
「これはヤバイ」
「ほんまヤバイ」
と、ヤバイのエンドレスで笑っちゃった。

 しかしてペレは、ダニーを連れて行くために彼女の家族を殺したのか?とも思いましたが純粋に、ダニーに新しい家族を与えることができる喜びを感じて信じて、連れて行ったように思います。男達はまあ、生贄と種植えオンリーでしょう。あぁでも、黄色い三角に死体が置かれるときのあの軽さには驚いたなぁ。変なお帽子被らされてさ。あんな道化帽子を被って燃やされたくないなぁ。熊に埋め込まれるのも笑えて、尚且つ辛い。ダニーはこのまま、コミュニティーで72歳まで穏やかに生きて行けば良いと思います。うーん、でも、外部の生贄は、ないにこしたことはないですね。今の犯罪検挙率を考えると、90年振りのこの外部生贄は発覚し、FBIとか来ちゃうから。知らんけど。