お花て、綺麗だなぁ
お部屋の壁の絵をじっくり見たいなぁ
みんな歌、上手いなぁ
エンドロール中の感想はそんな風でした
トイレで泣いていたダニーが、女達の前で泣き叫ぶ。女達は合唱するように息を合わせて叫んでくれる。あの同調によってダニーは受け入れる体制が整ったように思います。両親と妹の死。クリスチャンとの別れ。コミュニティーで暮らしていくこと。
老人2人が飛び降り自殺をしたときに、
「生命は巡るから、死んだら次の生命になる。」というようなコトを言われたダニーは、それなら両親と妹も次の命として生まれてくるんだ、と、安心するのかなぁ、と思ったのだけれど、そこまで早くはありませんでしたね。
そしてミートパイ。
身投げした2人の肉で作ったのだと思っていたので、クリスチャンが「ん?」て顔をしたとき、出るぞ〜〜、歯が、出るぞ〜〜、とある意味ワクワクしながら観ていたので、なんだ、陰毛か、と肩透かしを喰らいつつ、ホッとする気持ち。そして、タペストリーを思い出しながら、そうか、クリスチャンは赤毛と寝るのか、と、こちらは肩透かされない自信の予測。
笑っちゃう場面もありました。1番は、腰を押すおばちゃん。何の補助よ。縄のれん仮面も良かったです。時々、お鼻がのれんからこんにちは、しそうになるのだけれど、お鼻が高い西洋人の骨格ならではなのでしょうか。いや、わたくしの平坦な顔だとまずおでこがせり出ていない分、鼻も唇ものれんからこんにちはするかも。むしろ。
冒頭にも書きましたが、お部屋の壁に描いてある絵。あれらはじっくりゆっくり観たくてたまらないです。ベッドルームと、クリスチャンが寝る前に入る小さな部屋。思わず視線は釘付けでしたが、まあ見えない。遠くて。ちょっとイライラ。もしあのコミュニティーのセットがまだ残っていたら、ディズニーランドの入場料くらいの値段払っても観たいわ。ディズニーランドの入場料が幾らか知りませんが。行ったことないから。そういえば、ダニーの部屋に飾ってあった絵。あれは何の絵だったの?見ようとしても見ようとしても、何が描いてあるのか分からなくて、そもそも抽象画なのか具象画なのかも分からなくて、そういえば、ここでもちょっとイライラしました。
上映が終わって会場が明るくなると、後ろに座っていた推定女子高生達が、
「ヤッバ」
「ほんまヤバイ」
「めっちゃヤバイ」
「これはヤバイ」
「ほんまヤバイ」
と、ヤバイのエンドレスで笑っちゃった。
しかしてペレは、ダニーを連れて行くために彼女の家族を殺したのか?とも思いましたが純粋に、ダニーに新しい家族を与えることができる喜びを感じて信じて、連れて行ったように思います。男達はまあ、生贄と種植えオンリーでしょう。あぁでも、黄色い三角に死体が置かれるときのあの軽さには驚いたなぁ。変なお帽子被らされてさ。あんな道化帽子を被って燃やされたくないなぁ。熊に埋め込まれるのも笑えて、尚且つ辛い。ダニーはこのまま、コミュニティーで72歳まで穏やかに生きて行けば良いと思います。うーん、でも、外部の生贄は、ないにこしたことはないですね。今の犯罪検挙率を考えると、90年振りのこの外部生贄は発覚し、FBIとか来ちゃうから。知らんけど。