退院後その1

 退院して2週間弱経った頃、診察がありました。内臓を取っちゃった後は終わった感が強くて忘れていたのですが、病理検査の結果をこの日、聞くことになっています。要するに、ガンか否か。聞く前に心の中で、ドラムロールを鳴らそうと決めていました。

 番号が呼ばれ、診察室の引戸を開けた瞬間、
「ガンじゃありませんでしたーっ!」T、Tナカ先生…。
早いよ。ドラムロール鳴らす、一瞬のスキも無かったよ。いや、一刻も早く知らせてあげようという、Tナカ先生の優しさです。
「お、う、良かったです」

 そしてわたくしお待ちかねの画像を見せてくださいました。ポーカーフェイス・イTオ先生を思い出しつつ、見る (イTオ先生については1つ前の投稿をご覧ください)。しかし、正常な生子宮の様子を知らないわたくしには正直、その異様さをイTオ先生と同じレベルで理解出来ません。残念すぎる。先生達と同じ解像度で見たい。

 筋腫は子宮の外に出来ていたのですが、子宮より大きく成長していました。正面からの画像と後ろからの画像を見せて貰い、
「写真撮っていいですよー」
「はーい」と、2枚、撮りました。しかし、おうちに帰って改めて見るとモアレってた。次回2月の検診のとき改めて 撮り直しさせて貰いましょう。

子宮と筋腫
自分だったものだけれど
宇宙の生き物のようです
『遊星からの物体X』
映画のタイトルが浮かびますがこの映画、未見です

 この頃はまだ、痛み止めが欠かせなくて処方してくれるように頼みました。
「分かりました。じゃ、特別にどーんと30日分プレゼントします!」
「ありがとうございます」と、答えたものの、お、や?支払うのはわたくしです。そう、Tナカ先生に述べてみたら
「そうですね!プレゼントじゃないです」ズコーッて、なる。

 まだほんの少し出血があったものの⁡内診も異常なく⁡
「傷口もキレイです」と言って貰えました。これでキレイなんだな、と思うスーッと入った切り込みラインの周りはみよみよと波打っています。溶ける糸なので抜糸はしません。
 術後に貼って貰ったテープが取れてからはシリコンテープを貼っています。朝晩2回、自分でブレンドしたオイルを塗って、
「傷痕さん、残るな~」と唱えています。
「傷痕は残ります」と、イTオ先生に無表情で宣言されましたけどね。