「退院後その2」は乳腺のお話です。
ドラムロールを鳴らす間もなく発表された病理検査結果告知を受けた翌日は乳腺科へ。もう何年も前にしこりは自分で発見していて、診察も受けていました。別の病院で。
その時のお話もしておきます。
まずマンモしてーーーマンモ。痛いとよく聞くマンモ。恐れていたのですが全く痛くなく。これ多分、胸が余りにも小さすぎて無痛だったのだと思います。大きいと潰さなきゃならないから。で、無痛だったわ、楽勝!となっていたらその後、組織を取るとか言って銀色の、馬に使うみたいなでっかくて太い注射器を胸に刺されたのです。馬に使う注射器見たことないけど。
刺されただけでも痛かったのですが、刺したまま先生は、
「あれ?ちょっとズレたな」等と言いながらグリグリ針を動かすではありませんか。泣いた。ベッドに横になるわたくしの目から流れた涙は、耳の穴に入りましたとも。
終わってから、
「何か質問はありますか?」と先生は仰いました。
「痛すぎて何も思い付きません」と答えたところ、先生と看護師さんに笑われる、という。その後出た結果は良性で、ただ今後も検診をちゃんと受けるようにと言われたのでありました。
が、受けていませんでした検診。その、しこりが子宮筋腫のCTを撮った際、気になる点として上がってきたのです。それが半年くらい前だったのかな?触診とエコーのみ受けて半年後の経過観察が、Tナカ先生の診察の翌日だったのです
退院後の診察の予約を取る際、乳腺の予定が自分の診察の翌日である火曜日に入っているのを見て、
「連日になっちゃいますが」とTナカ先生が仰ったので、
「同じ日にしてください」と言ってみたら、
「僕、月曜日なので無理です」
「そうですよね」と言う訳で連日の病院通いです。
乳腺ではまた、触診とエコー。エコーがね、苦手なのです。ゼリー塗られて何か固い器具でグリグリされるやつ。
もうくすぐったくて。
この日も耐えに耐えました。でも我慢しきれず笑っちゃいました。
「ごめんなさい、くすぐったくて」
すると、Tミタ先生から意外な一言が返ってきました。
「若いですね」因みにTミタ先生は20代にしか見えない、ツヤツヤの可愛い女性です。本物の、若さです。ツヤツヤTミタ先生曰く、
「10代の患者さんなんか、笑っちゃって診察にならないことがあるんですよ」そうなのか。わたくしの皮膚感覚は、フレッシュ。ということにしておきましょう。
そう言えば昔、漢方医にかかっていたのですが。そのとき、くすぐったがりも度が過ぎると異常なんだと、言われました。漢方医の診察は、お腹を必ず揉まれるのですがもちろん、笑っちゃうし、堪えるからぐっとお腹に力が入っちゃうしで、先生は
「何も、分からん。」と、仰っていました。
お話戻って、しこりは、半年前と比べて形状に変化ナシと言っていいとのこと。1年後にマンモしましょう、ということになりました。
体内に、しこりができやすい体質なのね。しかし、子宮にしろ胸にしろ、女性の象徴とされる部品。そこを武器にすることもなく過ごしてきたのに(過ごしてきたからこそ、とも言えるのだけれど)、難を受けてしまうのが、解せないわぁ。
あと、ここへ来てまたTが付く先生が登場。わたくしを巡る4Tドクターズ。