シャイニングの続編、ということで、未見だったシャイニングをまず、観ました。幼い頃から怖いモンがとにかく嫌いだったわたくし。もちろんホラー映画なんか愚の骨頂、観る意味がワカラン、と、思っていました。が、2018年公開の「hereditary/継承」が怖い怖い、というのを聞いてなぜか立ち向かう気になり観てみたら、あれ、大丈夫じゃん!となりまして。映画館が満席で、人が沢山いるから怖くないのかしら?暗い帰り道とか、ひとりのお家とか、後悔で破裂しちゃうかしら?と危惧したものの、そんなこともなく。もしかしたらもう、ホラー超怖いフィルターが失くなったかデニールが軽くなったのかしたのかもしれない。歳をとるというのはそういうコトなのかしら?なんて思ったり。
シャイニング。
ホラー。
面白く観られました。歳とったお陰で。お父さんのジャック・ニコルソンよりある意味、お母さんの佇まいのほうが怖かった。発声が空気感たっぷりで、普段のお喋りからして人間からちょっと離れた存在感をわたくしに与えるのよ。そして、旦那を恐れて叫び倒すお顔がコワい。顔が怖いといえば、前出「hereditary/継承」のお母さんのお顔もかなり怖かったです。お母さんのお顔がホラー。
で、本題のドクタースリープ。そのお母さんが、同じテイストだけど美人になっていて、発声のair感も一緒な点に驚きました。そんな中、ホラーが大丈夫、なような気がするようになったわたくしですが、怖いの大好き!となった訳ではありません。あまり怖くないといいな、いいな、と思いながら観ておりました。なのですが。悪の集団トゥルー・ノットの餌食になったシャイニング達が”精気”を白い煙として口から出すのにまず、興ざめ。そして、強力なシャインを持つ少女アブラが白目を剥いた瞬間、またまた興ざめ。悪魔憑きとか能力者とか、白目剥きがち〜〜〜と、思っちゃって。アブラとダニーが揃って白目剥いたときは「まあ、オソロイで!」と、心の声が。
トゥルー・ノットとの戦いは意外にあっけなく、でも、アブラのお父さんとか手伝わされたダニーのお友達もあんなことになっちゃって。とってもとってもとばっちりで可哀想よ。
ところでトゥルー・ノットのドン・ローズは、マインドフルネスで空を飛び、アブラの頭の中に入るのだけれど、コレは真似しました。劇場で同じように呼吸を重ねて。しかし、わたくしは身もココロも劇場のまま。残念。マインドフルネスで、人の頭の中には入らんでいいけれど、色んなところに行けたらいいのに。そしたらどこでもドアいらずだね、ドラえもん。
そして最後なぜか前作のホテルでの決戦になるのですが。
そこでシャイニングでグッとわたくしの心を掴んだホテルのカーペットが出てきてルンルン。お馴染みのホテル憑き悪霊達が出てきて祭。
と・・・
あれ?この記事は、映画を観終わってそこそこ経ってから書いているのですが結末がどうなったのか全く思い出せないゾ。トゥルー・ノットは壊滅しました。アブラは生きています。あれ?浴槽の女が出てきたっけ、最後?ダニーは死んだんだっけ?思い出すのはとにかく、わたくしの劇場体験史上最大に、お手洗いに立つ人の数が多かった、ということ。上映前にぐるっと場内を見回したとき、おじさんが多いな、と思いました。シャイニング世代かしら?と。お手洗い人が多かったのも、そのせいかしらね。
わたくしは、シャイニングがめっちゃ好き!というのでは全くないのだけれど続けて観た感想としては、シャイニング好きな人はあんまり楽しめなかったのではないかなぁ、というものでした。別物、という感じがしたので。原作者のスティーブン・キングは、シャイニングを全否定し、ドクタースリープは絶賛しているのだとか。原作も読まなくちゃ!