[術後2日目] 点滴コロリンが常ではなくなった

痛み止めを飲んでも尚⁡お腹痛し⁡。痛み止めは、6時間経過すると飲めるだけれど、就寝中でも目が覚めて、とにかく6時間毎に飲んでいました。退院まで。

⁡  お腹減って「ご飯だーっ!」と喜んでも食べ出すと⁡、腹痛と軽い吐き気であまり食べられません⁡。腰も痛い感じ⁡。裏側だもんね⁡。ただ⁡、食べると途端に体温が上昇するのが分かるのです⁡。汗ばみ、パジャマに羽織っているパーカーを脱ぐくらい⁡。エネルギーになってるぅ⁡。

⁡  そこへ⁡カレーの匂いが漂ってきました⁡。
幻匂(正しくは”幻臭”と書くようですが、なんか臭そうだからこちらの漢字で表記します)だろうか?⁡と思いましたがどうやら⁡、休憩室のレンジでどなたかが温めたようです⁡
⁡「食べたいなぁ」⁡
あんまり食べられない、とご飯を終えた後にも関わらず⁡そう思いました⁡。恐るべしカレー臭(あぁ、臭そうだが良い香り)⁡

⁡  カレーの匂いを遠くに感じながら、ペロリとパジャマをめくってお腹を見ます。傷口は、ワッフルみたいなフワフワした白い格子状の緩衝材に隠されはっきりは見えません⁡。しかし、お臍の上からお臍を避けて⁡、お腹の大分下まで切られているのが分かります⁡。格子の間から⁡。

⁡ まるでフック船長の左腕のようです⁡。
先っちょが欠けているけれど⁡。
⁡ お腹開けられたとこ、見たかったな⁡。癒着剥がしているとこも縫ってるとこも⁡、見たかったな⁡。なんか、次元は全く違うのだけれど⁡わたくしの仕事と微かに⁡、ほんの微かに通じるものを⁡、感じちゃう⁡。先生に言ったら⁡
「いや、一緒にしないでください」て言われることでしょうけれど⁡

 この日⁡
栄養を送る腕の点滴が外されました⁡。抗生物質を送る点滴は1日2回1時間ずつ⁡しなければなりませんが⁡、点滴コロリンを連れずに歩ける時間がたっぷりあります⁡。
自由!⁡
⁡ まだ⁡歩くときは前屈みになるけれど出来るだけ⁡、背筋を伸ばすようにして歩きます⁡。蛍光イエローの⁡アミアミの袋に入った麻酔の空容器を持ちながら。
 この空容器、何かというと脊椎の麻酔⁡。そうあの、術前に丸まって背中に入れた麻酔です⁡。既に朝、麻酔のお薬は無くなったのだけれど⁡管が通ったままなので、空の容器は持って歩かねばなりません⁡。
結構ジャマ⁡

⁡ 「後で先生に取って貰うよう頼んでおきますね」と看護師さんが仰ってくださったのですが結局⁡、取って貰えたのはこの日の消灯時間が過ぎてからでした⁡。その頃には愛着が湧いていて、外すことにちょっと寂しさを、覚える。

⁡ 見知らぬ先生が取ってくださったのですが⁡
「手術、大変だったそうですね~」て、噂になってるの?!と驚く⁡。
「血も一杯出たそうで。」⁡
「あたし、寝てたから知らない…」⁡呑気なものです⁡

⁡ そうそう、朝⁡
「どうですか~」とやってきたTナカ先生(以下T)が⁡
「事前検査で心エコーやったじゃないですか」と仰いました⁡。
「はい」とわたくし(以下A)⁡。
T「心臓て、4つの部屋に分かれていて壁があるんですけれど」⁡
A「はい」存じています⁡。
T「そこに穴が空いてるみたいなんです。」⁡
A「・・・」無言だが”ほぉ“と思う⁡。
T「なので入院中に検査します。」⁡
A「はい。」⁡

⁡ そう言えば心エコーしたとき先生が⁡、グリグリしてモニター見ながら⁡
「うん?」とか⁡
「んん?」とか、言ってた!⁡それでか、と納得⁡。

⁡  しかしてその後、あれは退院前日だったかしら⁡。
T「そうだ、心臓の検査するて言ってたじゃないですか?あれ⁡、緊急性がないそうなので、また退院してからおいおいということです」⁡
A「はーい」⁡ということになりました⁡。
心臓に穴⁡。
よくあるコトなのかな?知らんけど⁡。