本当に、本当に久しぶりのインスタレーションを発表。
横から見たトコロ
お触りOKの作品なので、3日間とも朝は上の2枚のようなノーマルポディションにセットしておくのですが、お客さまが刻々と変えて行きます。
逆に向けるという発想は全くなかったのですが。
繋ぎ合う指と指がロマンティック。
眼球に映りこむのが怖いと握られ。
何となく惹かれたカタチ。
開場前にはコバナをぶら下げてみたり。
衣装も作りまして、わたくしを含めて「掌の目」という作品としました。
わたくしはスツールに腰掛けながら、お客さまに作品コンセプトを書いた紙を渡して行きます。
長いですが、全文掲載
掌に目
とある国では魔除けの印であり
日本には掌に目がある妖怪がいます
そんなコトを知るずっと前からわたくしは
このモチーフに心惹かれていました。
見たモノがいつしか、手を通して作品になる
あるいは手が、つまり触覚が目の役割を果たす
目と手はとても密接だと
感じているからかもしれません。
もうずっと前
そう、学生の頃
掌に目を、壁から生やすというイメージが出てきました
それは消えずに今まで
人生の半分、抱いていたイメージ。
眼球をミラー半球にしてみよう
突然思いついたソレはとても素敵に思えました
掌に、乗せて行きながら
わたくしはわたくしをずっと見つめておりました
真剣な眼差しが映り込む眼球。
この作品は、壁に設置して終わりではありません
観客の皆さまにも手を加えて頂きたいです
そっと、つついてみたり
指を絡ませて握ってみたり
優しく、指・手首・腕を曲げてみたり
ただ、誰かあるいは何かを
誹謗中傷するようなフィンガーサインは決して
作らないでください
わたくしはソレを、許しません。
眺めるとき
触れるとき
カタチを変えるとき
鏡の眼球はあなたを映します
あなたを捉えた目はやがて
手にその情報を伝えます
そこに現れる掌に目の姿は一体
あなたが作ったのか、掌に目自身が作ったのか・・・
とある国では魔除けの印であり
日本には掌に目がある妖怪がいます
そんなコトを知るずっと前からわたくしは
このモチーフに心惹かれていました。
見たモノがいつしか、手を通して作品になる
あるいは手が、つまり触覚が目の役割を果たす
目と手はとても密接だと
感じているからかもしれません。
もうずっと前
そう、学生の頃
掌に目を、壁から生やすというイメージが出てきました
それは消えずに今まで
人生の半分、抱いていたイメージ。
眼球をミラー半球にしてみよう
突然思いついたソレはとても素敵に思えました
掌に、乗せて行きながら
わたくしはわたくしをずっと見つめておりました
真剣な眼差しが映り込む眼球。
この作品は、壁に設置して終わりではありません
観客の皆さまにも手を加えて頂きたいです
そっと、つついてみたり
指を絡ませて握ってみたり
優しく、指・手首・腕を曲げてみたり
ただ、誰かあるいは何かを
誹謗中傷するようなフィンガーサインは決して
作らないでください
わたくしはソレを、許しません。
眺めるとき
触れるとき
カタチを変えるとき
鏡の眼球はあなたを映します
あなたを捉えた目はやがて
手にその情報を伝えます
そこに現れる掌に目の姿は一体
あなたが作ったのか、掌に目自身が作ったのか・・・
以上。
軽く、ホラー?
なんと「掌に目」は賞を頂きました。
ちょっと時間を遡りまして。
ART streiamは色んな賞が用意されているのですが、受賞した作家には、授賞式の前にちょろっとお知らせされます。式のときにちゃんと、ステージ前に居るように。それを、周りの作家が受けていらっしゃるのをわたくし見ておりました。わたくしには無かったので、受賞はなしかぁ、と内心ガッカリ。でも、ずっとずっと抱いていたイメージを出現させることは出来たんだから、良しとしよう。と考えていました。そこへ、上品で可愛らしいご夫婦が現れたので、作品の説明などしておりました。すると旦那さまのほうが、
「これは、幾ら?」と聞かれました。それまでも何人かに聞かれたのですが実は、事前にざっと材料費やら時給やらで1本幾らという価格は出したもののびっくりするくらい高くなったので、今回は販売は控えておくことにしていました。なので、
「今回は売らないことにしてるんです。」とお答えしました。すると、奥様に、
「これでいいよね?」と仰りながら、去っていかれました。ナニナニ?と思いながらも、他のお客さまのお相手をしていました。
やがて、流れる場内アナウンス。
「アワードの発表があります。」見に行こー、と思った矢先、実行委員のお兄さんがやって来て、
「ありんこさん、ステージの方へ来てください。」と、呼ぶのです。これは?もしや?!
企業から贈られる賞が次々に発表されていきます。とある賞を受賞した3名の発表がありました。
「この賞は3名の受賞なのですが急遽、もうひと方、受賞されました。急だったので、賞状のご用意もないのですが、ありんこ天国さん!」わたしだよ!!
しまった!急遽増えたコトは聞いていたけど、何ていう賞を頂いたのだ?分からないまま壇上に上がり、先に上って居る3人の作家達、そして授与してくださったあの、先ほどの、上品で可愛らしいご夫婦の旦那さまと受賞の記念撮影。いやらしい話、副賞がなんなのかも、分からない。たまたま、会場にいらしていたPichio candleさんが撮ってくれた写真。
全ての発表が終わり、立食パーティーに移ってから改めて、
「わたしは何を頂いたのですか?」と尋ねる始末。そして、判明しました。「インターグループ賞」を受賞したコトが。インターグループという通訳や翻訳を担っている会社の会長(上品で可愛らしいご夫婦の旦那さま)が美術コレクターで、欲しい作品を作った作家に与える賞だと。要するに副賞は、作品買い上げなのです!・・・販売していないて、言っちゃったよ。