モノを作る人であれば多分誰もがブチ当たる「このちょっと残ったやつどうしよっかな取り敢えず、取っておくか」と取っておいてどんどん溜まっていく問題。
または、B品として販売できるタイプのキズモノは良いとして販売がままならないタイプのキズモノの行方問題。
エルメスというハイブランドとて同じ現象が起こるようです。良い素材なだけに捨てるのも惜しいでしょう。
そういったモノ達が新たなカタチを作り魅力的に表舞台に登場する、そんなモノ達が集められたプティアッシュ展。
大阪中之島美術館の2階で行われている展示は、こじんまりしながらも見応えは充分です。ここは無料で入れるゾーンなので行くべき。画像中央にあるオレンジのスタンプはそこで押せます。ノート、忘れないで。
鯉のぼりや、新しい鳥獣戯画といった趣向のイラストやねぷたチックなオブジェも大変にウキウキします。
芝生広場ではテントのカフェが出ていて、サブレ付きの飲み物がALL600円で販売されています。わたくしはキウイソーダを頂きました。
キウイでしたよ!
そりゃそうなんですけれどね。そう言えばpapicoのキウイ味がとても美味しいと聞きました。食べましょう、話を戻しましょう。
運良く取れた完全入れ換え予約制の販売ゾーンにある品々がまたどれも可愛かったです。ねぷたチックオブジェも展示ゾーンにあったものより巨大も巨大だったり、凝ったポーズになっていました。
細いチューブを何本も重ねたヘアバンドは、ウチの生地でも作りたいなと思います。が、あの細いのをひっくり返す面倒臭さを考えずにはおれないという、ありんこなのにいつものナマケモノ思考がスライディングしてきます。尋常でない砂埃を舞い散らかしながら。
アップサイクルのものであっても当然妥協がなくて美しいモノ達に囲まれて、眼福でした。
エルメスの工房関連の展示会には今回で3回お邪魔したのだけれど、どれも会場にいるスタッフの皆さまがとても感じ良くて安心します。初めて、京都のお寺であった展示会には行ったときはマジ緊張。「なんやコイツ」と思われないだろうかと、内心ビクビク&オドオドでした。
けれど穏やかにお客様を見守り、適切なときに適切なボリュームで説明してくださる姿に、わたくしもこのような接客がしたいものだわ~、と感じるのでありました。