映画覚書「運び屋」

・とぼけたじいさん、テテことアール
・ラジオから流れる歌を一緒に歌いながら、ドラッグを運ぶ、齢90の”運び屋”

・「デイリリーは1日しか咲かない。愛情と労力が必要なんだ」(ウロ覚え)と元妻に言うアール。絶対、絶対返されるゾ、と思った通り、
「家族も同じよ」と。

 そうだよね。家族だって努力が必要。産まれた家族もそうだろうけれど、選び選ばれた家族は家族になる努力が必要なのであろうなぁ。わたしはまだ、自分で選んだ家族を得たコトがありません。
それを持ったとき、家族の美しい花を咲かせる力があるだろうか・・・。あったらいいなぁ。と、いうか、そういう力を持ちたいと、お互い思えるヒトと出会いたいモンだわ。


・最初はアールを快く思っていなかったカルテルの手下も、なんかアールに愛着を持っちゃう。
運んでる途中、行方をくらませたアールを”殺せ”というボスから、 「妻の死に際に会いに行くためだったんですよ。彼は優秀な運び屋ですぜ。」と庇う手下もいたり。まあ、殴るんですけどね。アールは女にモテるけど、男性にも魅力を感じさせる人なのでしょう。よっ、人たらし!

・<娘、ちょっとクラシックな顔立ちの美人だなぁ。もっと映らんかなぁ。>と思いながら観ていたら、クリント・イーストウッドの実の娘だそうで。

・上映後、男子2人連れの会話。
「何であそこで殺さへんかってん。あかんやろ。」
「・・・映画やから。」
それを言っちゃぁお終めぇよ。

・あ、あとお尻! わんさとプールサイドにいるカルテルガール達のお尻がどれもこれも「これこそがお尻だ!」という見事なお尻っぷりでした。ご堪能あれ。