植物は明るくないので何の種類か解らないけれど
比較的大きな綿毛が1つ
舞っていた
地下道をいくわたくしを先導するように
しかし徐々に高度を下げていく綿毛
地下道に落ちるのは何だか不憫で
わたくしは歩を早めた
そうして
綿毛はわたくしのジーンズに引っ付かせる
地上に出る綿毛とわたくし
しばらくして見ると
綿毛はもう無かった
わたくしに引っ付いて少しは
当初の予定より遠くに行けただろうか
あるいはもっと、遠くへ行きたかっただろうか
芽吹け!綿毛
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