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 昨日の記事で、首が回らない上がらない、という話をしました。

   その後、思ったより腕は上がり服を脱げ無事、お風呂に入ることができました。
 問題はその次にありました。そう、寝る。お布団に入って、寝る。寝転ぶときにあんなに、首肩の筋肉を使っていたとは。

 最初から、仰向けに寝るのは諦めていました。いつぞや知り合った、60代とは思えないとてつもなく美しい一般女性が、
「子供の頃から父に、寝るときは仰向けに寝るように言われてたの。横向けに寝るとそちら側にシワができてしまうから、て。」と仰るのを聞いてから、少なくとも寝入りは必ず仰向けに寝ているわたくし。ですが、シワがどうとか言ってられません。まずは、痛い右側を下にして横になろうと試みました。
 が、
 「ムリムリムリムリ」と思わず声が出てしまいました。枕までの距離は彼方。体勢を整え、今度は左側を下にして挑戦。
 近い!大分、枕に近い!でも届かない。これ以上上半身を平らに持っていけない。

 ところでわたくし、枕は存在している意味があるのか?というくらい、ペチャンコのものを愛用しています。ホテルで寝るときは、枕がふっかふかなので、どかして寝ます。しかし昨夜はそのペチャンコではとても届きません。2つに折ってみましたがそもそもの厚さがないので、なんの足しにもなりません。そこで、撮影用に購入してベッドに置いていたクッションを置いてみました。ふっかふかです。厚さたっぷりです。頭、預けることができました。


 鈍痛は続いていましたが、今まで生きてきて寝られなかったのはたった2回という超寝入り快調なわたくし。朝までぐっすり寝ることができました。

 そして、朝。ゆっくり寝てやろう、と意気込み目覚ましは7時にセットしていました。
 目覚めると、大丈夫な気が。体を起こすときも、そんなに首、痛くない。
 おっし!
 と思ったのもつかの間。時間が経つごとに右首根っこの痛みが深掘りされていきます。その痛みを支えるためか、右の鎖骨辺りにも痛みが。ダメだ。昨日より酷くなっているようです。骨に異常をきたしている危険性も考え、整形外科に行くことにしました。

 徒歩で15分ほどでしたか。
 歩く振動で、両肩甲骨と背骨下にも痛みが広がる広がる。
広がる痛みが左下の図になるわけですが、まるでパンダかムンクの叫びのようです。気持ちはもちろん、叫びです。

 病院ではまず、先生とお話して腕と頭と膝と足先を軽くいじられました。
「ちょっとくすぐったいですよ」と足の裏を棒で撫でられ、我慢できず「えへへ」と笑うと、先生もなぜか「えへへ」と笑いました。笑いは伝染するのですね。素敵です。
 その後レントゲンを4枚撮り、首根っこに電気をどうにかされ、再び先生と対峙。
幸い骨に異常はなく、伸びをしたときに胸鎖乳突筋を伸ばしてしまったのだろう、日にち薬ですね、とのことでした。「今月終わっても痛みが続いたらまた、来てください。」と言われて思わず、
「今月一杯は持続するんですか?」と慄くわたくし。こともなげに、
「そうですね、多分。でもあなた、痛みに強そうだから。」痛みにつおい?どこからそんな言葉が出てくるのだ?顔か?この男顔がそう言わせるのか?と思ったのですが先生、わたくしの過去カルテをご覧になったのかも。
 というのも、数年前、スノボで雪面というか氷と化した地面にお尻を強打したのです。とってつもなく痛かったのですが、痛い痛いと言いながら、泊まりで行っていたので次の日も果敢に、しかし屁っ放り腰で滑ったのです。
 それから1週間。消えない痛み。さすがにおかしい、と本日と同じ病院に赴いたのです。結果、尾てい骨(以下、ビテコ)にヒビが入っていることが発覚。そのとき先生に、
「よく1週間我慢しましたね。」と言われたのでした。ビテコがヒビ入るとか骨折するとか思ってなかったわたくしはひたすら打ち身だと思っていました。ビテコは位置が位置だけにコルセットができず、自然治癒を待つのみだそうです。診察後、湿布を処方されたのですが、それまで我慢できたのだから今更、湿布なんかせんでもええわ、と結局1枚も使いませんでした。そのエピソードは先生、ご存知ないにしても、1週間我慢していたコトで、痛みに強い、という論が導かれたのでしょう。今日は、鎮痛剤や胃腸薬の4種類の飲み薬とフェルビナクテープを貰ってというか買って、帰ってきました。

 今回は全て使います。家に帰り着いて取り敢えずテープを貼ったのですがそれは何の変化も感じられず。昼食後に3種類の薬を飲みました。
 あれ?4種類じゃないの?
 鋭いですね。処方されたのは4種類なのですが1種類、飲むと眠くなるかもしれないから昼間仕事するときは飲まない方がいい、と注意されたお薬があったのです。飲む前から眠たかったので、飲みませでした。

 いやぁ、鎮痛剤の効果て、凄いですね。完全に痛みがなくなった訳ではないのですが、随分楽です。ノルディック複合の渡部選手も、骨折していたのに痛み止め飲んであんなコトしていたとか。筋が伸びたくらいの痛み、鎮痛剤はおちゃのこさいさいなのでしょうね。でも、怖いよね。治っているのではないから。単に、遮断されてるだけだから。本当は相変わらず痛いのだから。でも取り敢えず、処方された4日分は飲んでしまうような気がします。痛いのも恐怖。痛みを感じないのも恐怖。
ただ今夜、どんな体勢で寝ることができるのか、楽しみです。