「カラヴァッジョ展」覚書

 カラヴァッジョ。
濃厚な絵はあんまり好きじゃないのよね〜、行かないかなぁ。西洋の昔の絵て、描かれている小物の意味とか重要だけどそんなの知らないし、聖書も知らないしねえ。と、思っていたのですが、ヒト殺して逃亡しながら絵を描いた、というのを聞きかじって、それは観なければ。と、行ってきました。
 絵を描き、剣を振り回し、怪我させちゃったんだけど素晴らしい絵を描きそれに免じて罪もなんのその、位(くらい)的なモノ貰ったのに今度はヒト殺しちゃって取り消し。逃げながら、恩赦めざして描く。その絵を持っての船旅中に熱病でお亡くなりに。36歳。濃厚。人生も絵も、濃厚。

 展覧会はカラヴァッジョの他、影響を受けた画家達の絵が多数ありました。ほとんどの人物の顔の半分は影になっていると言っても過言ではない強烈な光を当てられた人物。写実的。ただ、血が噴き出す場面の肝心の吹き出しかただけがどうにも幼稚な印象でちぐはぐ違和感満載でした。さすがに噴き出す様子を実際に見る機会はそうそうなかったからでしょうか。

 ところでTOP画像右上に描いた少女なのですが、「純潔をキリストに捧げると決める」そんな少女で聖アグネスというそうです。暴君らの仕打ちに、天使達も味方して信仰を守り抜くのだけど、なんで剣には突き刺されてしまったのかしら。天使、そこは守らないの?と、美しい絵と解説を観て、佇んでおりました。

 一番好きだったのは会場最初の静物画です。
大きなテーブル全体に散らばる野菜と果物。かぼちゃ、アーティチョーク、ネギ、キャベツ、玉ねぎ、豆、くりみ、りんご、洋梨など。
華やかな生花。
画面のほぼ中央を這う爬虫類はトカゲ?
 絵葉書が欲しかったのですが色が、わたくしが観た色とは違っていたので購入せず。思い出の中で楽しみます。

 それにしても会場が寒かったです。作品保護の為なのでしょうが、途中から寒さで集中できないほどでした。コートを着たまま鑑賞している人々もいて、「えらいよ!」と心の中で褒めまくり。鑑賞後、阪急うめだ本店のバレンタインチョコレート博覧会に寄ったのですが、お目当はEk Chuahのチョコミントソフト。寒さが抜けず、食べるの諦めようかと。でも、年1の楽しみやし、と食べましたとも。
例えば、鼻ぶらりんと一緒に写す、とかすらなく、ただただチョコミントソフト
 針のセンセから冷たいモン禁止令が出ておる身ですが、こればっかりは許して!でも、今年のおまけ”ゆずピールジャム”は無しで良し。

 そういえば、ハルカス美術館に行ったのは初めてでした。ハルカスに下界はしていたのに。イベントの売り場の位置が変わりここ数年はハルカスへの下界もしておりません。が、ソレが元の位置に戻ったらしい、との噂を聞きそちらへも、美術館後参りました。
 ほんとだ、前の、エスカレーター前に戻ってる!また、こちらに下界出来たら良いのになぁ。そんなコトも思ったカラヴァッジョ展@ハルカス美術館でした。